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【社会】

台風17号、東海地方に上陸へ 警戒呼びかけ

2012年9月30日 19時08分

 台風17号の影響で高波が打ち寄せる和歌山県白浜町の千畳敷=30日午後

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 台風17号は30日午後、東海地方の南海上を北東に進み、気象庁によると、午後5時半ごろ、三重県・志摩半島付近を通過した。台風の暴風域は午後6時45分現在、近畿から伊豆半島までの広い範囲を覆い、大雨を伴う猛烈な風が吹いている。

 気象庁は、中部近畿地方の各県で、大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風警報を継続している。土砂災害や大潮による浸水に警戒を呼びかけている。

 台風17号は午後6時現在、鳥羽市付近を50キロメートル毎時の速度で北東に進んでいる。中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル毎秒、最大瞬間風速は50メートル毎秒。

 岐阜地方気象台は、海津市と大垣市に土砂災害警戒情報を出し、避難情報などに注意するよう呼びかけている。津地方気象台も三重県北部中部の大半の地域に土砂災害警戒情報を出した。

 東海道新幹線は午後6時半現在、掛川駅−豊橋駅間の上下線で運転を見合わせている。JR東海道線でも名古屋−豊橋間で運転を見合わせているほか、特急しらさぎの運休を決めた。また、1日のワイドビューひだの運休を決めた。

 中央線も名古屋−高蔵寺間の減便。中津川−塩尻間の運転を終日中止し、特急しなのの運休を決めた。関西本線も名古屋−亀山間で上下線の運転を見合わせている。

 名鉄は、名古屋本線で豊橋−伊奈間、新安城−神宮前間の上下線で運転を見合わせている。また、三河線碧南−知立間、空港線常滑−中部国際空港間、尾西線弥富−津島間でも運転を見合わせている。

 知多新線と犬山線の運転は再開した。

 近鉄は午後6時半現在、名古屋線の弥富−伊勢中川間、大阪線の東青山−伊勢中川間、山田線の明星−宇治山田間、鳥羽、志摩、湯の山、鈴鹿、内部・八王子の5線全線で運転を見合わせている。

 高速道路では午後6時20分現在、新名神の亀山−草津田上間、東名阪道の鈴鹿−伊勢関間、伊勢自動車道の伊勢崎−津間、伊勢湾岸道の東海−みえ川越間で通行止めになっている。

(中日新聞)

 台風17号の影響は九州・沖縄でも広がり、沖縄県読谷村で30日、釣りに出掛けた男性が海に転落し遺体で見つかったほか、沖縄、鹿児島両県で29日以降、計57人がけがをした。両県では30日も、計10万戸以上の停電が続いた。

 沖縄県読谷村の残波岬(ざんぱみさき)近くの崖で30日午前11時50分ごろ、同県沖縄市古謝、坂東伸洋さん(29)が海に転落した。第11管区海上保安本部(那覇)のヘリコプターが海に浮かんでいる坂東さんを発見し救助したが、死亡が確認された。

 坂東さんは夫婦で釣りに来ていた。残波岬は約4メートルのうねりがあったという。

 このほか強風で閉まったドアに挟まれた指を切断したり、ガラスで頭を負傷したりするなど、沖縄県で50人、鹿児島県で7人が負傷した。

 鹿児島県によると、瀬戸内町と喜界町で住宅2戸が全壊、7町1村で住宅107戸が半壊や一部損壊した。

 宮崎県によると、30日午前9時ごろ、同県美郷町内の国道388号ののり面が約20メートルにわたり崩壊、通行止めとなった。

 九州、沖縄両電力によると、30日も鹿児島県内で約4万9千世帯、沖縄県内で約9万6千世帯の停電が続いた。両電力が復旧を急いでいる。

(共同)

 

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