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日ボのHPを見ると、公認コーチ養成講習会の案内が定期的に掲示されている。「公認コーチ」なる言葉の意味が分からないので日ボに問い合わせたが、日本体育協会の公認指導者制度に則ってやっているとの回答だけで日ボとしての主体性が不十分と思った。日ボとしての目的とか、この公認コーチをどの様に活用してゆきたいかが、日ボのHPの中で見当たらない。この公認コーチの資格を得るためには、日体協の共通科目講習会(5日間)と通信教育3ヶ月程度、日ボの専門科目講習会(5日間)、費用は講習会費約3万円、資格登録料約1万円が必要となる。資格を得ようとするとそれなりの覚悟が必要という訳だが、前述の通り、日ボとしての目的や扱いが表に出ておらず、おやじのLBRCや母校T大から公認コーチ講習会を受講させるべきかどうかについて判断しかねるところである。
以下、おやじが調べた日体協の公認コーチ制度関連情報、及び日ボの公認コーチ関連の情報(偏った情報かもしれないので悪しからず)について纏めたい。
404は、オリンピック大会参加を契機として、明治44(1911)年7月に嘉納治五郎を初代会長として創立された団体。昭和21(1946)年の国民体育大会(国体)開催以来、国体運営の中心役を担っている。スポーツ指導者の育成、生涯スポーツの振興、国際スポーツ交流、スポーツ医・科学の研究など、諸事業を幅広く進めている。なお、平成元(1989)年に日本オリンピック委員会(JOC)は本会組織から分離・独立し、オリンピックへの選手団の編成・派遣と、競技者の育成を担っている。おやじの感触では、大学ボート部関係者はJOC→日ボ→大学ボート部の関係が色濃いが、高校ボート部はどちらかと言うと、日体協→(日ボ)→国体→都道府県体協→高校ボート部の繋がりが強い様に想像する。
さて本題の公認コーチは、日体協の公認スポーツ指導者制度で規定されるものであり、日体協のHPにこの制度の本文no titleが掲示されている。この制度の目的は下記。
そして公認指導者の種類と役割が記載されている。但し、コーチは「地域において、競技者育成のための指導にあたる者」としか書かれていない。分かり難いとの声があったのか、別途公認指導者制度の解説no titleも併せて掲示されている。これにはもう少し詳しく役割が解説されている。
本ログの巻頭で、日ボの目的が不明瞭だと言ったが、参考までの日ボがHPに掲示している表現は下記:
冗長に書いているが、目的や方針と言えるものは明記されていない。H18年度の講習会の案内404 Not Foundの巻頭に書かれているのは:
気持ちは分かるが、公認コーチの目的全体を表しているものではない。日ボの場合は、どういう手順で公認コーチの資格を得られるのかという、How toは書かれているが、日ボとしてこの公認コーチを育成する目的や方針という大前提が抜けている様にしか見えない。
上記の通り、日ボのHPには公認コーチの扱いが明記されていないので、他の競技団体はいったいどうなっているのかなと興味半分で調べてみた。この中に日本水泳連盟(水連)のHPの中に競技力向上コーチ委員会のサイトがあり、この中に水連の公認コーチに関する規定書404 Not Foundが掲示されていた。これを読めば制度の目的から取得に至るHow toまで全て分かる様になっており、簡潔明瞭で素晴らしいものだ。参考までに目的と、コーチの役割に関する記述は以下の通り。
分かり易く簡潔で良い。日ボもこれに倣って規定書を纏め、HPに常時掲示すべきた。(もしかしたら規定書はあるのかも知れないが。。。)
母校T大OBの中で、本公認コーチの資格を得ている者を知らないので詳しい事は分からぬが、どうやら公認コーチを受講するのは、高校ボート部のコーチが多い模様。日体連のコーチの解説にある通り、国体の監督は公認コーチが望ましいということもあり、高校のコーチが積極的に資格を得ようとするのだろう。おやじの推察だが、公認コーチを取得した高校チームの戦績が向上し、他の高校も口コミで受講して資格を得ようとする者が多いのだろう。地方に住んでいて、中々、情報が得られないのでコーチ講習会の場で最新の技術情報を得ようとすることもあるかも知れない。高校コーチに公認コーチが普及することで、最近の高校ボートは、昔に比べると物凄くレベルアップしている。公認コーチ制度の成果と言って良い。(昔は間違った教え方で、悪い癖がついて大学では通用しない漕手が多くいた)
一方、大学ボート部の方は、卒業したOBがボランティアでコーチをするケースが殆ど。特に旧国立大学の場合、大学からボートを始める部員が多いので、国体にはあまり縁が無い部員が殆ど。従い、一般知識として公認コーチの存在も良く知らない。また、上記でおやじが書いた通り、日ボが公認コーチに関する目的や方針を明確にしていないこと等もあいまって、大学ボート部コーチの公認コーチ研修の受講が余り盛んでないのだと思う。サラリーマンが多いので、最初に述べた様な長時間拘束される研修会には、なかなか参加出来ないということもあろう。
予断だが、高校から優秀な選手が戸田の強豪私立大学ボート部に推薦入学しているが、高校スカラーのレベルがアップしているにも拘わらず、意外に大学エイトのレベルがおやじが学生の頃とあまり大きな差が無い。(昔から、エイトは6分を切ったり、切らなかったりのレベル)艇やオールが大幅に改善されていることを勘案すると、寧ろレベルが低下している部分もあるのかも知れない。この辺り、公認コーチ制度の成果でレベルアップした高校コーチの方から見ると、「俺が育てた優秀な選手を大学ボート部が潰している」という風に見えるのだろう。そういう声が良く聞こえるということだ。幸か不幸かT大にはそういうシチュエーションは殆ど無いが。。。
全般論ではあるか、今や大学ボート部のコーチは、公認コーチの資格を取得した高校コーチに対してコーチングノウハウが、より優れているとは言えないのが実情の模様。勿論、最近少しずつ増えつつあるプロコーチや、公認コーチを取得した大学コーチを除いての話である。こつこつと自分で勉強して公認コーチより優れた大学コーチも極一部いるかも知れないが、サラリーマンが多いし、何年か置きにコーチも交代するので個人の努力に頼っていては何れ尻すぼみになる。これを避けるため、また、大学ボートをレベルアップさせるためにも、大学ボート部のコーチはできるだけ公認コーチ研修会に参加すべきだと思う。
おやじ自身も申し込もうかと少し考えたが、全くの自分自身の興味のために仕事を休むのも、如何と思い、今年は受講しないことにした。当面は、個人の努力の範囲でボートに関して勉強したいと思う。(その方が勝手な事を言えるので面白いとも言えるが。。。)
一方で、T大の若手OBに公認コーチ講習会を受講させようかと考えている。