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LBRCの若手クルーがこの冬場から荒川で練習する機会が増えそうでもあり、練習で荒川
に出艇する際の留意事項とハザードマップを纏めようと思う。
4月以降夏場まで、土日の戸田コースは公式レース、対校戦、社内レガッタ、学内レガッタなどが開催されることもあり、日中の戸田コースでは本格的な練習は難しい。荒川に出せば、戸田橋から秋が瀬まで片道8〜9km程度の距離を漕ぐことが出来る。また、途中でモーターボートに出会わず、強風が吹かなければ、波も穏やかで長い距離をじっくり漕ぐことが出来る。笹目から上流は川岸の風景も少し変化があり、単調な練習の合間、目を楽しませてくれる効果もある。また、大学クラブの場合は、コーチがモーターボートを付けて指導してくれるので、ポンドで行う場合よりコーチングは効果的である。
最近、荒川で死亡事故を起こしたという話は、おやじの耳には入って来ないが、練習中のクルーが死に至る事故及び艇を大破するの可能性として下記の様なものがある。(何れも、実際に事故が発生した事例を記す)
<以下、具体的な事故防止策を述べる>
ビーチサンダルは滑って転倒するので不可。サンダルは靴裏に滑り止めのパターンが確りついているものが好ましい。おやじが学生の頃は荒川へ陸送する際は長靴が定番だった。
冬場は水温が0度近くになることもあり、足を水に漬けたくない気持ちは理解できるが、特にエイトは喫水線下深くまでフィンが伸びているので、少なくとも膝が隠れる水深が確保出来るところから蹴りだす必要あり。
荒川は水路が広いので、逆コースに入らざるを得ないという状況にはならない。ショートカットして逆コースに入ることは絶対にしてはならない。大学のコーチは右側通行を守らず逆コースに入っているクルーを見たら、他のクラブの選手でも喧しく注意するべきである。これは選手の命を守るための躾である。
川の流れはアウト側が速く(流速で川底が削られて水深が深い)、イン側が流れが澱んで(泥や砂が堆積して水深が浅い)いる。このため、インカーブは岸から10m位沖まで浅瀬が続いている。特に干潮時はインカーブに近づくと座礁する危険性が高い。岸蹴り場から中大艇庫横までの埼玉側、及び大曲の埼玉側は浅瀬になっているので危険である。
黒船台下流の東京側には、昔の川岸護岸用の杭が残っているところがあり、春先の大潮の干潮時に杭が顔を出すことがある。また、大曲上流の昔「四角い森」と呼んでいた辺りの埼玉側には昔の船台の杭が、岸から10m近くまで伸びている。これも干潮時に注意すべし。
最近はローカルな気象予報をインターネットで調べられるので便利である。天気と併せて風向・風速及び気温を事前に調べるべきである。おやじは出艇の前夜に必ず戸田の気象情報をチェックしている。戸田市の天気 - Yahoo!天気・災害
インターネットで東京湾芝浦の潮位を事前にチェックする。釣具屋に行けば潮見表を売っている。おやじの調べたところでは、荒川笹目橋付近の干潮時刻は、芝浦の干潮時の約2時間後となる。目安としては、芝浦の干潮から2時間後までは荒川も干潮となると覚えておくと良い。特に大潮の最干潮時が午前中となる4月10日前後(潮干狩りの季節)は最も潮位が下がるので、出来れば出艇は避けたいところ。(芝浦の潮位数値が10cmを切る時間帯は危ない)
http://www2q.biglobe.ne.jp/~ooue_h-h/i/tide/s_tide.cgi?6&sibaura&0&0&13 :芝浦の潮汐グラフ
タンカーや水上バス等の大型船舶と針路が交錯する場合は、早めに相手の操船者が認識できる様に明確な回避行動を取る。(進行方向右側へ舳先を向けて回避の意思を明確に示す。)また、大型船舶のフルスピード時の曳き波に縦に突っ込むと波がガンネルを超えて浸水すると共に、大きな曲げ応力を生じて、ヘタをすると、ボートを折損する可能性もあるので、大波に対しては、必ず艇を波と並行にして乗り切る。尚、波を避ける際に川岸に近づきすぎると座礁する恐れもあるので、狭い水路で大型船舶と交錯しない様にする。尚、大型船舶は喫水が深いので、浅瀬のある戸田橋の岸蹴り場付近は東京側を通るので、ここでタンカーと行き交う場合は、標識ブイより埼玉側に回避した方が良いと思う。)