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レースでコンスタントのレートを幾らで漕げば良いのか、これはコーチから指示された値であったり、乗艇練習で培った経験から概ねこのレートというのをクルー自信が経験値で決めている。例えばエイトの2000mレースでは概ねSR36とか。。。
まあ経験値で大きな間違いはない訳であるが、艇種が変わったり、レース距離が変わるとコンスタントレートも変わってどうすべきは判断に迷う場合がある。この対策として、計算でレートと艇速の最適な関係が求められないかと、今週ずっと考えてきた。
最近、1Xで12kmのDPS漕をやっている。SR15〜16で初回12.5m, 2回目12.7m、次の目標は13mとしている。DPS漕時のレートとDPSの関係は概ね安定している。この関係は当該クルーの技量、漕力、そしてオールの梃子比が決まれば、概ね一定した値になると仮定する。一方、レースは500m, 1000m, 2000mと距離に応じてレートとDPS値が変化することになる。例えばSR40に於けるDPS値を仮設定したとしよう。この時のレートとDPSの関係を2点間を通る直線の式として、DPS = a*SR + bと仮定する。するとa及びb値を求めることが出来る。即ち:
上記の仮定条件の下に、おやじのDPS漕値(SR=15, DPS=13m)を固定した時のレートと艇速の関係及びDPSの関係を計算した結果、以下のグラフとなった。これに拠ると、おやじが1000mレース時の平均ペース1'53"〜54"で漕ぐための最適レートはSR31となる。各々の艇速を出すときの最適レートは概ね±1程度(上図の下段グラフに示す通り最適点は幅がある)の幅があるので、おやじが1000mレースを3'48"前後で漕ぐときの最適なコンスタントレートは30〜32と言うことになる。これは7月の社会人選手権決勝レース時の中盤に於けるレート値と良く合っている。即ち、今回仮定したレートと艇速の関係は、おやじの1Xレースペースについては良く整合しているという事だ。ヨシヨシ!9月のオール三菱レガッタで1Xの500mレースに出漕するが、この目標タイムを1'49"とすると最適レートはSR33と言うことになる。成る程、これで漕ごう。
荒川で大学エイトがSR20程度の低レートで漕いでいる時の泡空き(N)を見ると、概ね2枚程度となっている。欧米製エイトのローイングスペースは1.35m程度なのでこれをDPSにすると、(1.35m * 2) * (3 + N=2枚) = 13.5mとなる。上記の要領で大学エイトのレートとレースペース及び泡空きの関係を求めたものが下図となる。良く言うレースレート35〜36で500mペースが1'30"程度となり、2000mタイムでエイトの基準である6分ジャストとなる。これまた、経験則と良く整合している様だ。ヨシヨシ!
おやじの乗るLBRCエイトは低レートライトパドルで調子よく漕いでいる時のレートと泡空きの関係は、SR=18、泡空き=2枚(DPS=13.5m)である。上記の要領でLBRCエイトのレートとレースペース及び泡空きの関係を求めたものが下図となる。お花見レガッタでSR33〜34で漕いだ時のタイムは3'19"だったが、先行するクルーの大きな曳き波の中でバタバタしながら漕いだので、実力的には3'15"程度だと思う。という事でLBRCについても概ねこのグラフで合っている様だ。一方、500mレースは通常SR36〜37で1'34〜35"程度で漕いでいるが、このグラフからするとSR35程度が最適な模様。そういえば、レートを上げる為にかなり無理しており、ややフィニッシュ周りが雑になっている。次回乗艇する際はこのデータも勘案しながら効率良く漕ごうと思う。
以上、非常に大雑把な仮定条件の下に算出したレートとレースペースの関係ではあるが、上記の3ケースに於いては、概ね良い相関関係が得られた。他の艇種や異なる技量や漕力のクルーについてもDPS漕のデータ(低レート時のDPS)をチェックすれば簡単に求める事が出来る。但し、DPS漕のデータは長時間(1時間程度)漕ぎ続けた時の平均値を使う様にすること。これが前提条件。また、低レートといっても、フォワードの途中でストップモーションが入る1本漕ぎでのデータは使わないこと。以上、パソコン(表計算ソフト)があれば簡単に計算することが出来る。
以上