頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

根拠なき外部委員会等の実態は
 過日、「頑固親爺の予想的中」というタイトルで、決して大津市だけを指摘した訳ではないが、日本全国の行政機関には委員会や対策会議が多く設置されていて、ほとんど機能していない旨のブログを綴った。
 すると、9月29日付K新聞には、「大津市、50超の外部委員会」の副見出しで「開催先送り検討」と題した記事が掲載されている。
 しかも、「法抵触恐れ」となっている。
 頑固親爺の指摘通りであって、大津市の関係者やK新聞記者が、この拙い頑固親爺のブログを読んでいる結果とは思わないにしても、タイミングが良すぎる感じがする。
 ところがである。この記事を読むと、大津市の職員は頑固親爺の真意を全く理解していないのである。
 大津市の今の状態では、条例で規定していない委員会等は地方自治法違反になる。だから法例遵守(コンプライアンス)の観点から条例が制定されるまでは委員会等の開催を先送りするという内容である。
 確かに、条例などによって委員会の設置根拠を明らかにしないといけないが、頑固親爺は、そのような次元での意見を綴っているのではなく、真に機能する、効果がある、多くの関係者が納得できるような成果をだせる委員会等にすべきとの意見である。
 こうした委員会や対策委会議等であれば数が多くても問題はないが、市民向けの形式的な委員会や対策会議等は必要がないということなのだ。
 だから、いじめ問題でも、教育関係者としてどの程度有能であるかは知らないが、自殺した少年の遺族側の要望で頓にマスコミに登場している半ばタレントのような委員を外部委員にして、しかも、こうした委員がいじめのあった中学校の生徒から事情を聴取しようとしているのは、決して良い手段、優れた対策、方策とは思わない。(既に捜査機関が実施済であるから、何を重複して行おうとするのか、その真意が理解できないし、少年い与える影響など考慮しているのかと言いたい。)
 既に、捜査機関が中学生から事情聴取しているとされているが、それは法的根拠(犯罪捜査の一環として刑事訴訟法等を根拠)があるから許されるのであって、こうした第三者委員会の委員が中学生等から事情を聴取する権限や根拠はどこにあるのかということである。
 大津市の市長も、法曹界に身を置いていたならば、特定の者の意見や世論の流れに押し流されて市民受けする違法な組織(委員会や対策会議等)を乱立させ、委員らに好き勝手なことをさせないことである。
 K新聞の記事の中に、「青少年健全育成の観点も踏まえて審議すること」を新たに加えるとしているが、今さら何を言っているのかと思う。
 少年犯罪や少年が関係するすべてのことは、「青少年の健全育成」という少年法の目的が最優先されるのである。
 大津市長は、間違いなく資格を有する弁護士であったか疑いたくなる。 このページのトップへ
ブリジストン久留米吹奏楽団

 N局のラジオ番組に「音の風景」という番組がある。
 情報通信の著しい進歩は、リアルに世界中の情報を映像と共に観ることができるが、この番組は「音」だけで映像を超えた想像豊かな風景を味わうことができるユニークな番組でもある。
 過日、江戸幕府の末期、桜田門外の変で暗殺された大老、近江彦根藩の藩主、井伊直弼の居城、国宝彦根城の「鐘の音」が取り上げられていて偶然に聴くことができた。
 
 この彦根城がある彦根市は、今から8年前、2年間単身生活した地で、自身の人生にとって大きな思い出を残すことができた。また有意義な時期でもあった。
 国宝彦根城の一角には、江戸の文化の贅を尽くした池泉回遊式の大名庭園「玄宮園」がある。毎年、秋の夜長、「彦根城天守と名月を眺めながら虫の音を聞く」イベントが開催される。
 彦根在住中にこの催しに参加したが、虫の音よりも入園者のおばちゃん連中の話し声が大きくて風情も何もなく、残念な思いをした。
 場所やイベントの趣旨、そして何よりも周囲の人への心遣いを備えないで、このような催しに参加してほしくないものである。
 
 一方、音に関して、今なお、鮮明に記憶に残るコンサートがある。
 ひこね市民文化プラザで開催された「ブリジストン久留米吹奏楽団」のコンサートである。
 入場料は無料で、チケットを手に入れるのは至難の業、まさにプレミアチケットと聞いている。
 幸いにも招待状が届き、何にも優先してコンサートを観にいった、というより聴きにいったが、会場は満席で、しかも優等席を準備して頂いていた。
 ブリヂストン吹奏楽団久留米は、ブリヂストンの久留米工場と鳥栖工場のタイヤ製造に携わる従業員で構成され、まさしくアマチュアである。
 同社の創業者、石橋氏が文化活動を通じた社会貢献への取り組みの一環として結成された楽団で、全日本吹奏楽コンクールで金賞を24回受賞するなど、日本でも有数の企業従業員による吹奏楽団である。
 その活動は、国内だけでなくアジア各国でも演奏を披露するなど、国際的に活動の場を広げていると聞いている。
 また最近では、今年3月、三重県で開催された第35回全日本アンサンブルコンテストで金賞を受賞されている。
 このコンサートを聴いて、改めて吹奏楽の魅力に取りつかれた思いであった。
 楽団員は全て、タイヤ製造ラインで実働している社員で、彼らは、休憩時間や休暇日を楽器の練習に費やして、その技術を磨いているのである。
 そういった活力を生み出す源は何か?「人に感動を与える」ことの喜びなのだろうか。
 在職していた組織にも楽団(音楽隊)があり、社会奉仕活動の一環として演奏活動をしていたが、はっきり言って、格が違うと言わざるを得ない。(ごめんなさい。でも本当のことです。)
 コンサートに参加した聴衆全員が、演奏や楽団員のパフォーマンスに陶酔し感動を覚えたのである。
 
 追記 
 何故、彦根の地で演奏会が開催されるのかといえば、彦根市高宮にはブリヂストン彦根工場がある。
 同社の誇る乗用車タイヤの専門工場で従業員数は1000名を超えるし、一日のタイヤ生産本数は5万本強と聞いている。
 企業が地域社会に密着し、地域に奉仕しながら地域と共存共栄するという素晴らしい関係が彦根で保たれているが、一方、そうした関係が崩壊しようとしている地域もある。
 そして、今、中国との関係がギクシャクしているが、中国進出を目指した企業が被害に遭っている傾向が顕著であるように思う。
 彦根在職中に、彦根に工場等を有する企業のトップが、海外へ進出するから彦根での事業廃止や縮小に際して挨拶に来訪されたことがある。
 この際、「中国へ進出すると、日本人(地元)の労働力は・・・・」と疑問を投げかけて雑談した記憶が蘇るが、海外進出を目指すことを非難してきた純日本人の頑固親爺から言うと「欲の付けが回ってきた」のではないだろうか。 このページのトップへ
原発ゼロを目指すなら・・・

 「原発ゼロの会」と称する国会議員9名で構成する組織がある。これは、彼らが「公式ブログ」を公開しているから、組織が存在するのだろう。
 ただし、このブログを読んでみると、誠に失礼であるが、「全く中身がない」、「国会議員として失格」、「国民受けを狙った猿芝居」と酷評するしかない。
 頑固親爺が好き勝手なブログを綴っているのとは、その立場上違うはずである。
 これまで、4つのブログが掲載されているが、「政策骨子発表!」の内容を見てみると実にお粗末な内容で、議員の名前を連ねているスペースがやけに広い。
 売名行為ではないだろうが・・・・・・
 要は原発反対を主張しているだけで政策と言うには程遠く、彼らは代議士としての資質を備えているのだろうかと疑いたい。
 他の3件のブログは、「東京電力の経営形態についての提言」、「原発危険度ランキング発表」、そして、最終は「クラゲの絵を募集中」で、その後、ブログの動きはない。
 中学生でも、もっとまともなブログを編集するのではないか?
 読むに値しないもので、こんな程度の代議士を選挙民は選んだのかと思うと残念であるし、しかも党派を超えた代議士が名を連ねているから、今後、どの党に政権を委ねるのか苦慮する。
 ただし、どんな組織にも優秀な人材とそうでない者がいる・・・
 頑固親爺も、そうでない方の人間であったから批判できないが・・・
 
 たしかに、「原発ゼロ」は、人類が目指す「ユートピア」である。
 イギリスの思想家が出版した著作「ユートピア」に登場する架空の国家の名前が、その後「理想郷」を意味する一般名詞となった。
 思想として、ユートピアを語り、また理想郷は存在するかもしれないが、実現することはあり得ない。
 ユートピアの著者トマス・モアは、人間的なものや自由までも全てを圧殺しなければ理想郷は実現しないことを明確に表している。
 原発に代わる代替エネルギーの開発なくして原発ゼロはあり得ないのだから、代議士は代替エネルギー政策ついて議論し、その実現について職責を果たすことである。
 代議士には、技術開発の能力がないから、技術者や多くの関係者が代替エネルギーの開発に全力を傾注する環境や条件、処遇などを政策として実現することである。
 「原発ゼロ」というキーワードをもって国民を騙すような稚拙な会でなく、理想郷は実現不可としても、人間的なもの、自由などの基本的人権が保障される中で、ユートピアに限りなく近づく国家をつくることを考えてほしいものである。
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いじめ問題の解決策(当事者や同級生で考えさせよう)

 いじめ問題に関して県や市町村が設置する「対策会議、委員会」に対する考えを綴ったところ、「難問解決」を標榜するブログなら解決策を示したらどうかという趣旨の意見を頂戴した。もっともである。
 頑固親爺の拙い経験則から、対策会議や委員会等が機能しないと断定はしないが、これまでの事例からして、機能しないケースが大半であることの実態を披露した。
 各都道府県をはじめ市町村などが設置している対策会議や委員会の実態を調査すれば、驚くような数字が出てきて、設置はしたが、その後、継続した会議等が開催されないまま自然消滅?している会議や委員会が大半である。 疑うなら、各県や市町に運営状況を調査すれば自ずと答えはでてくる。
 
 ところで、今、いじめに関していろいろな対策が講じられているが、いじめが今に始まったものでない。おそらく、いじめの発生はこの世に人類が、いや動物が誕生した最古の時代にさかのぼるだろう。(人間以外の動物の世界でもいじめはある。)
 また、中学校のいじめが騒がれ、次に高校でのいじめがクローズアップされているが、小学校や幼稚園、保育園でもいじめはある。さらに、大学、企業〈職場〉、趣味の会などの人が集合するところ、町内会、老人ホーム等でもいじめはある。
 これは、ある意味で個々の人格をもつ人間の宿命である。動物は人格とは言わないから弱肉強食の世界で生きるものの宿命とでも言っておこう。
 大津市の中学校のいじめ問題は、自殺した少年の両親が大津市等を相手取り、損害賠償請求の民事訴訟を起こし、その一方でいじめ被害を警察に訴えたが受理されなかったとのマスコミ報道から火が点いた。
 そして、マスコミ等に連日大きく取り上げられるようになったが、その功罪はマイナス面だけでなく、日本全国にいじめ問題に取り組む必要性を喚起した意味でそれなりに意義がある。
 
 ただし、問題点はある。その一つは、県や大津市が、今回の話題となっている事案に限定した「中学校のいじめ」だけを対策会議、第三者委員会での本題にしていることである。
 民事訴訟の片棒を担ぐような会議や委員会は必要なく、訴訟の中で、原告・被告が争えばよいことである。
 第三者委員会では、今後、さらに中学生から事情聴取するとしているが、既に警察が捜査をしており、重ねて行う事情聴取はよい結果をもたらさないだろう。むしろ、今後の進路の決定等極めて重要な時期に置かれている学生に与える負担は大きい。
 2点目は、少年の両親の希望で委員に教育評論家や大学教授等の有識者が選ばれて会議体が構成されているが、これも意味のないことで責任を持たない関係者の意見は空論、理想論に終わるケースが多い。
 保育園、幼稚園、小学校でのいじめは、思慮分別能力に欠ける子供であるから、大人(学校や保護者、行政)が最大限の手を差し伸べる必要があるし、特に家庭での躾や教育が重要である。
 しかし、中学生は刑事責任が問われるか否かのボーダーラインにある年代(思春期)、また高校生は大人への仲間入りになる年代であるから、大人の助言等サポートは必要であるものの、彼らはそれなりに考える力を備えている。
 
 いじめ問題は、大人が関与する前に中学生や高校生が、自らいじめについて考え行動する教育の場を必須授業科目(カリキュラム)として設けることである。
 頑固親爺の時代には「道徳」とか「ホームルーム」があった。学生らに考えさせて、学生らによる対策をとらせて解決させることである。教職員はそれをサポートすればよい。 
 いじめを目撃している中学生や高校生を含めて学生が自ら考え、議論し、行動する力をつける機会を与えること、つまり、こうしたカリキュラムを通じて、他人への慈悲の心と相互扶助の精神を備えた子供を育てることである。
 
 優秀な高校、大学を目指す教育はその次でも遅くはない。
 誠に失礼だが、対策会議や委員会の優秀な委員から出てくる提言は、既に頑固親爺には分かっている。(このことに関しては余り批判しないで・・)
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カイビリーニャとパウテウ

 ブラジルの伝統的なカクテルにカイビリーニャがある。
砂糖キビの絞り汁を直接、発酵、蒸溜させて造った「ビンガ」、日本で言うと焼酎のような酒、そこにレモン、砂糖、氷を加えたシンプルなカクテルである。
 味の決め手はレモン。小ぶりで濃い緑色をした薄皮のタヒチレモンが最高である。
サンパウロ州の田舎町を歩いていると、このカイビリーニャが飲める飲食店が多くある。
 飲食店と言っても日本のような店舗でなく、ドアや壁のない外部から店の中や客の様子が丸見えの解放された店で、カウンターと椅子がある程度の粗末な店である。
 いわゆる大衆酒場といったところだが、どこの店でもカイビリーニャの材料は同じでありながら店によってカクテルの味が微妙に違う。
 このカクテルは甘くて口当たりがよいが、ビンガのアルコール濃度は高く、30度から40度であるため、調子に乗って飲んでいると、完全に酔っぱらってしまう。
 しかし、ブラジルの料理と調和し美味しいのである。
ブラジルの人は、相対的に陽気で小さなことを気にしないし親切である。
 酒場で知り合った見ず知らずの者ともすぐに仲良くなり、カイビリーニャを飲んで陽気に騒ぐのである。
 もし、ブラジルに行かれたら、日本で言うと「場末のような店」に入り是非ともカイビリーニャを飲まれることをお薦めする。
 日本でこのカクテルを作っても、同じような味のカイピリーニャは絶対に作れない。

 次に、ブラジル風の揚げ餃子と言える「パウテウ」である。
 誕生日や嬉しい出来事などの祝い事には、欠かすことのできないポピュラーなスナックがパウテウであって、各家庭で作る。
 ひき肉、玉ねぎ、にんにくをみじん切りし、ここにネギ、ゆで卵を混ぜて塩、胡椒で味付けした具を餃子や春巻きの皮と似たパウテウの皮で巻く。
 これを油で揚げたスナックであるが、実に美味しい。
 日本でも食べることができるから、一度試食されてはどうかと思う。
 マクドナルド、ロッテリア等で販売すればバカ売れすること間違いなしである。

 南米(ブラジル)旅行回想録も、毎度食べ物の話題となるが、日本を出発する時より比較して太って帰国した訳が、今更ながらよく解かる。

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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ
    長年、公務員として奉職し定年退職
    コンサルタント会社オフィース”K”代表
    地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
    社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
    「生涯現役」が信条
    法的な解決だけでなく、日常生じる「難問」を抱える企業等の要望に対応、奮闘中

     

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1948年1月生れ
長年、公務員として奉職し定年退職
コンサルタント会社オフィース”K”代表
地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
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