ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

おやじスカラー戸田便り

<< 2006/01 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
  
 | 

2006-01-18 インカレエイト決勝進出クルーのエルゴ記録

oyajisculler2006-01-18

1月15日のエルゴ大会でT大選手の大半はベスト記録を更新した模様。記録が伸びているということは、日頃、練習良い練習が出来ていると言うことである。

一方で、上位8名の平均値を取って見ると、過去半年以内のベスト記録の平均で見ても、未だ6分40秒を切っておらず、今の体力レベルではインカレエイト決勝に進出するレベルには至っていない。

インカレエイトで決勝に進出するクルーのエルゴ記録は?:

それではエイトクルー平均値で、どの程度のエルゴ記録を出せば決勝に進出できるのであろうか?

そのクルーの漕技レベル、仕上がり度等によるところが影響するので、明確なことは言えない。しかし大学クルーの場合は毎年人が入れ替わることもあり、インカレ決勝に進出するクルーの漕技及び仕上がり度は概ね毎年同じレベルと見て良い様な気がする。(勿論、H16年のC央大エイトの様に、飛び抜けて良いクルーが出る年もある)そこで過去にインカレエイトに進出したクルーのエルゴ記録を見て参考としたい。

H5年のT大インカレエイトについて:

おやじがヘッドコーチをしたH3年秋からH7年春までの間のT大の記録が手元にある。この中にインカレエイト決勝に進出したH5年T大エイトのエルゴ記録がある。これまでにおやじがコーチをしたT大エイトの中で、このクルーが一番エルゴが強く、艇速も一番速かったと記憶している。このクルーはインカレ直前の東日本選手権(1500mレース:N大、C央大、KO大等強豪クルーも出漕)で2位に2艇身の差を付けて圧勝し、インカレも優勝できる力があった。しかし、結果はインカレ4位でメダルが取れなかった。やはり毎年の様に決勝に進出していないと、昨年のS台大学の様に力は合っても本番で力を出し切るのは難しい様だ。

H5年T大インカレエイトのエルゴ記録:

さて、このH5年のT大クルーのエルゴ記録は下表の通り。当時は2500mで計測していた。これを例の算式距離(時間)と艇速(タイム)の関係 - おやじスカラー戸田便り で計算した2000m漕の推定記録を横に置いてみた。

2000m記録=(2500m記録*(2000m/2500m))*(2000m/2500m)^(1/18)

f:id:oyajisculler:20060119003643j:image

このクルーは、2000m漕に換算するとクルー平均で6分34秒台だった。ここ数年、インカレエイト決勝に進出するクルーをチェックしても、やはり6分33秒〜37秒程度であるから。決勝進出クルーとしては平均的な所であろう。しかしT大の場合は、大学からボートを始めた漕暦の浅い漕手ばかりだから、漕技レベルを勘案すると6分35秒を切らないと、やはり決勝に進出するのは厳しいと思う。

それと、個々人の記録についても、このクルーの様に、6分20秒前半が2名、6分30秒台が3名、6分40秒台前半が3名とバラつきが少なく、良い記録で纏まっている必要がある。

今年、T大がインカレ決勝進出を狙うのであれば、現状のブレードワークの稚拙さを勘案すると、少なくともエルゴ記録で、このH5年T大エイトを上回る必要があると思われる。

以上

おやじ本人おやじ本人 2006/01/20 11:30 追加情報:H17年インカレ決勝進出のS台大エイト:平均6’36”。
8年以上前だが、全日本で優勝したC央大エイト:平均6’30”を少し切ったところ?
ということで、個々の漕技&クルー完成度が良ければ6’35”程度でもインカレ決勝進出は可能と思われる。
しかし、圧倒的な力で優勝を狙う為にはクルー平均で6’30”を切り、且つ、漕技・クルー完成度を上げる必要がありそう。これは相当な努力を重ねる必要あり。取組み開始から、少なくとも2年以上を要すると思う。
まあ、先ずはクルー平均6’35”を確保し、決勝に駒を進めることが必要。

 | 
プロフィール

oyajisculler

oyajisculler はてなダイアリープラス利用中

14年間のコーチ経験を経て、漕手に復帰した「おやじスカラー」

<お願い> このWebLogには、漕法及び漕艇用具の考察をする上で、理解しやすい様に写真等を掲載しています。この中にはFISAのHP等からダウンロードしたFISA関係者の個人が著作権を有するものがありますので、他に転用したりしない様にお願いします。
Google