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 ３月９日、「Yahoo!知恵袋」に「綿棒キューブの作り方を教えて下さい！ 必要なもの、金額なども教えていただけるとありがたいです」という内容の質問が掲載されました。 これを機に、ざっとですが「綿棒キューブのつくり方」について、件の質問への回答ともなるよう、記しておくことにします。（本当はもうちょっと早く書くつもりでいたのだけれど、今回の震災、それとかかわりがなかったりあったりする個人的な身辺の諸事のために今日になってしまいました。質問された方、ご了承ください） 上の画像は、2008年に朝日新聞出版から発行された小学生向け週刊誌「かがくるアドベンチャー」18号に載せてもらった「綿棒キューブのつくり方」に関する記事の部分。（書棚を探したら、「かがくるアドベンチャー」全48冊のうちの18号だけがなぜか抜けてしまっていました。以前に引っぱり出して元に戻さず、それだけどこか他の場所にまぎれているのでしょう。そんなわけで、画像は編集担当者さんから送られてきたゲラ段階のモノを元にトリミング等、加工） この簡略な説明だけから綿棒キューブを完成させることができた小学生諸君が実際にいるので、以下は蛇足とも言えますが。 綿棒キューブはご覧いただくとおりに、３つの方向（前後・左右・上下）に綿棒を組むわけです。前後・左右に積み上げるのは（それだけでは意味をなしませんが）、まあ容易でしょう。問題は上下方向、つまり綿棒が安定して立ってくれてさえいれば、それに前後方向、左右方向の綿棒を組み込んでいける…。 さて、何の道具も使わずにすこぶる器用な指先だけで、あるいは例えば何本かの輪ゴムを使うだけでキューブを完成させられる人もいるようですが、私自身はそれほどの器用さを残念ながら持ち合わせていません。そこで、綿棒を立てるツールを協力者 O>:KH>さんとともにいくつか考えました。 そのうちの一つがガーデニング用の篩の金網を利用したものです。網の目は「中目」と呼ばれる約５mm間隔縦横に針金が編まれているもの、これ１枚を、テーブル上に９cmほど間をあけて置いた厚さ１cm弱の雑誌２冊か何かの上にのせるだけでも綿棒を立てる役割を果たしてくれますが、先の画像にあるように網を２枚使ったツールの方がより安定的に綿棒を立てられるので作業がずっと楽になるでしょう。 これは比較的容易に材料が入手でき小学生でも簡単につくれる（充填型制作まで可能な万能）ツールとして、「かがくるアドベンチャー」18号での紹介時に画像どおりの体裁に仕立てたものです。金網の値段は１枚250円くらいだったと思います。針金がきれいに直交している、重ねたときに編み目がずれない２枚を選びましょう。 あ、もちろん、要は綿棒が立てばよいだけの話ですから、自分にとって使いやすいツールを工夫、案出してみてください。 他には、私の場合、20cmほどの長さのものさし（100円ショップで買ったもの）を綿棒キューブ制作時に使っています。ツールや道具はそれですべて。 ああこれも書いておきましょうか、綿棒の先端を染めたい場合のこと。 私が使っているのは本来は木部用の顔料系水性着色染料、その説明書きには無公害安全塗料とうたわれています。かねてより工房にあったものを試しに使ってみたらなかなか具合よかったのでとりあえずはそれを用いています（130mlの瓶入りで１色あたり400円でした）が探せばより適したものがあるかも知れません。ただし、無公害安全とはいえ、染めた綿棒は絶対に耳かきとしては使わないようにしましょう。 で、肝心の綿棒は、ドラッグストアや100円ショップで購入できる普通のもの。紙軸綿棒は200とか220本入り、プラ軸綿棒は300とか350本入り、それぞれ１ケースが100円前後で購入できます。 普通のものと書きましたが、いま改めて綿棒の長さを測ってみたら約76mm、これがひとつの面を 11×12に組むのに最適であろう長さです。（これまでに私が購入したものの中にはそれよりも少し短い約72mmの綿棒などもあり、それでもかろうじて 11×12に組めなくはないのですが、特に初めてつくる方にはあまりオススメしません） さて最後に。 紙軸綿棒だけでキューブを組むと基本型でもけっこう丈夫です。 プラ軸綿棒は紙軸綿棒よりも軸の腰が弱いのでそれだけで充填型をつくると仕上がりがやや華奢、ましてプラ軸綿棒だけで組み上げた基本型はヤワすぎて心許ない感じになるのでＮＧです。 ただ、紙軸綿棒だけで充填型をつくるのは、工作の最初はともかく、後半は組むのがきつくなってかなり苦労します。ですから、実際、最近は私自身もそうしているのですが、充填型もしくはそれに近いタイプをつくる場合、外側のエッジ部分などは紙軸、内部はプラ軸というように両者を適宜まぜて組んでいきます。特に小学生のお子さんや女性の場合、そのようにするのがよいと思います。外郭が紙軸なら仕上がりの強度はまず十分です。 以上、ざっとのつもりが、いつものごとく長々、ここまで書くのに相当に時間を要してしまいました。 それでもやや説明不足と承知しつつ省いた点もありはするのですが、これまでに書いた次に掲げる関連記事にひととおり目を通していただければ、たいていの疑問は氷解するのではないかと思います。 これまでの「綿棒キューブ」関連の記事： 2008年04月 Cotton-swab Cube 2008年08月 「かがくるアドベンチャー」18号 2008年11月 トランプ柄の綿棒立体 2011年02月 綿棒キューブ再び 2011年03月 綿棒キューブ再々 2011年03月 綿棒キューくん --- 追記 --- 2011/03/27 --- 「綿キューくん」のＣさんが綿棒キューブを「置物としてだけでなく何かに活用できないか」と書いてくださったので、私も少し考えてみました。 かねてより、鈴入りキューブ（振ったりころがしたりするとチリンチリンと鈴が鳴る、って当たり前ですが）は乳幼児のガラガラのような遊び道具になるかも知れないな、とは思っていました。もっとも、他人がつくったモノは衛生的な面でちょっと、という気がしないでもありませんが、お子さんのためにお父さんやお母さんなど身内の方がつくってあげるなら何ら問題ないでしょう。 また、内部空間ありの基本タイプは、例えば指輪のような小さなものなら中に収めることができます。そうした小物をプレゼントするときのパッケージとして使うのもよいのではと思います。（中身を取り出すときにはキューブの一部綿棒を取り外す必要がありますが） これも以前から考えていたことではありますが、私自身が実行したことはありません。（私が買う指輪はパズルリングばっかりだし、同居人にプレゼントしても喜んでもらえそうもない） さて、最近考えたのが、綿棒キューブ基本タイプの内部空間の中心に小さな電球（LEDがいいかな）を仕込んだら卓上に置けるちょっと洒落たムード照明になるのでは？ということ。イメージとしては次のような感じ。右側の市松キューブ型照明のように７色に変化させたい。  内部の電球が綿棒キューブの格子の隙間からどんな光を放ち、またキューブを照らしてくれるか、とても興味があります。 …と、こんなことを思っていたら、コメントに書いたとおり、Kzy☆さんにちょっと先を越されてしまった次第。 |
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| タイトル （本文） | ブログ名／日時 |
|---|---|
夜行バスで。他。
岩手行きの夜行バスでは、羊を数えても眠れなかったので…。 ...続きを見る |
PUZZLE of MINE 2011/12/04 16:31 |
| 内 容 | ニックネーム／日時 |
|---|---|
ありがとうございます |
水菜 2011/03/16 22:31 |
地震が起きた当日は念のために夜は寝ないで過ごそうと思い、綿棒キューブ製作をして眠気と不安をごまかしました。 |
Kzy☆ 2011/03/17 12:25 |
水菜さん、Kzy☆さん |
MINE 2011/03/27 14:50 |
私のサイトをご存知でしたか(送信に失敗したと思っていた問合わせメールが届いてたのかな？)。 |
Kzy☆ 2011/04/03 11:07 |
Kzy☆さん、お返しコメントが遅くなりまして申し訳ありません。 |
MINE 2011/04/10 14:03 |
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