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昨日はコンディションの良い荒川で、秋が瀬橋まで往復18kmを自艇1Xでユッタリ漕いだ。特に軽い逆風の状態ではブレードがあたかも翼の様になり、フォワード中に殆ど水面にタッチせずに、正にGlidingしながら漕ぐことが出来た。こういう状態になると、フォワード中の体の動きとバランスの微妙な相関関係や、ブレード離水時フェザーワークのスリーブとクラッチの微妙な摩擦抵抗を感じることが出来る。
コンディションが良いとシングルスカルでもスムーズに艇が進んで、バランスを崩したりブレードで水面を擦るなどのネガティブな要素が一切排除される。スカラーとしては、正に至福の時である。こういう状況になると、普段気がつかない些細なネガティブ要素が浮き彫りになる。例えば先日増し締めしたC2のOarlock、ナットの締め付けが僅かにきつかった為か、ブレード離水時にB-side側のスリーブがOalock内で微かに擦れて、ホンの少しフェザーワークに抵抗を感じた。S-sideの方はフェザーワークに抵抗を感じなかったので、本当に微妙な締め付けの差だと思う。次回乗艇時に11mmスパナを持ち込んで、B-sideのナットを少し緩めてみようと思う。おやじはこういう細かなところまで気にするので、常時Tension Armの締め付け抵抗のあるMK1は、鬱陶しいのかも知れない。
MK1 Oarlockについて以前ブログで解説したが、これを見たおやじの知人が早速購入して使ってみた様だ。このお方は昨年から1Xに取り組み始めた女性だが、マイオールやマイストロークコーチまで購入し、相当ボートに熱が入っている。早速、MK1の効果を見込んで購入したとのこと。使ってみた感触は、Oarlock内の遊びが無くなり、キャッチが直ぐに掛かって凄くいいとのこと。恐らく、フェザーやスクウェアリング時に半分位ハンドルを回転させると、Tension Armの力で半自動的にフェザーやスクウェアが完了し、その後はハンドルに手を引っ掛けておけば良いだけという状況になるのだろう。車で言えば通常のOarlockはマニュアル車でMk1はオートマ車ということだろう。まだおやじ自身はMk1を試していないが、技術屋の想像力を発揮してMk1の長所・短所について考えてみたい。以下、片手でオールを操作するスカルを想定した考察。スイープオールでは、インとアウトハンドが各々役割分担しているので、MK1を使うメリットはあまり無さそう。
<MK1の長所>
<MK1の短所>
まあ、こんなとこか?一つ言えるのは初級者レベルではMk1の効果は絶大だと思う。問題はコスト。これについても趣味でスカルを漕ぐ社会人にとっては障害とはならないか?何れにせよ、おやじも一度Mk1を試してみようと思う。おやじの技量レベルで、静止スタートやレースレートで、その効果に有意差が認めらる場合は、MK1を購入してレースで使用してみようと思う。先ずは実際に使って評価してみないと。
昨年、スカルオールを新替えする際、Crokerオールの他、C2の新型オール(Fat Smoothie等)も試してみた。この時気になったのがC2の新型スリーブ。フェザーやスクウェアリングの度にリガーが震える程、「ガコン!」という衝撃がある。ボートに関しては神経質なおやじにとっては、これは許容できない振動・騒音と言える。昨年の世界選手権を見ても、新型スリーブで漕ぐクルーは以外に少なかったが、おやじ同様にこの新型スリーブ嫌いの漕手が多いのかも知れない。OさんがC2の新しいオールを購入したので、新型スリーブの細部を良く観察してみた。その結果、この新型スリーブは、従来の白いスリーブに比べて、角が突き出た四角い形状のため、フェザーやスクウェアリング時に、Oalockの中でシャフトの中心のブレが大きく、それがクラッチを大きく振動させていることが分かった。一度廻してしまえば、通常のC2のOarlockを使っていても、フェザーやスクウェアのあるべき位置にセットしやすいということでもある。言ってみればMk1のセット効果と似た効果とも言える。おやじが思うにC2新型スリーブとMk1 Oarlockの組み合わせは、メリットの相乗効果の関係に無く、互いのデメリットが増える組合せの様に思われる。即ち、C2の新オールを使用しているクルーはMk1 Oarlockを使うのはメリットが少ない様に思う。
さて、おやじの推論が正しいかどうか、1年後に評価してみたい。