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2005-11-23 オールのリギング調整と管理について
今日は、先日製作したRowing Arcチェック用の三角定規を戸田まで運ぶことにした。ついでに土曜日に行う予定だったエイト用オールのリギング調整等を行った。
■オール長の変更：
一昨日のログに記載した通り、372.5cmあった長さを2cm短くして、370.5cmに調整した。LBRCで使用しているSmoothieオールは、C2の旧式Adjustableハンドルで、長さを変更する時には一旦シャフトからハンドルを引っこ抜いて、長さを調整する必要がある。今年の初めに紹介Concept2 アジャスタブルハンドルのガタツキ調整 - おやじスカラー戸田便り した通り、ハンドルのガタツキ防止の為にプラスチックテープで増厚する対策をした為に、ハンドルを抜くのが大変だった。特に1本だけは、おやじ一人の力ではどうしても抜けず、6人がかりで漸く抜くことが出来た。抜けさえすれば、長さ調整は非常に簡単。差し込む時にはゴムハンマーを使ってグリップエンドを軽く叩けば容易に入る。
■インボード調整：
インボードは115.5cmを１cm短くして114.5cmに変更。一方で、上記の通りハンドルを2cm短くしたので、逆にツバ(ピボット）の位置を1cm伸ばす必要がある。これは通常のインボード調整と同じ要領。
■ブレードピッチ計測：
おやじの自作したオール架台ブレードピッチ計測用架台を製作 - おやじスカラー戸田便り を使って、Smoothieオールのブレードﾋﾟｯﾁを計測した。ちょうど１年前に計測した値がオールに記載されていたが、１度程度ﾋﾟｯﾁが動いていたものもあった。前回はSmoothieブレードPage Not Found | Concept2の直線部を基準にしてﾋﾟｯﾁを計測したが（-3度でBBの0度に相当）、今回はSmoothie専用アタッチメントを付きの架台を使ったので、通常オールと同じ基準でピッチを計測・記録した。尚、おやじが普段使用しているオールは0度で、クラッチブッシュ角4度を使って調子良く漕いでいるので、カバー角（ブレードピッチ＋クラッチブッシュ角）は、4度を基準にしようと思う。C2の推奨は５度だったが、ワークハイトを高めにしているので、カバー角が１度少なくて丁度バランスするということだろう。
LBRC Aクルー用オールのリギング調整は以上だが、丁度おやじがオールのリギング作業をしている時に、T大のCOXが近くにいたので、オールの管理に関して少し雑談した。
■長さ、ブレード形状、シャフト硬さが合っていれば、ハンドル様式は自由：
COXの一人が「今年の世界選手権で、海外のフォアクルー漕手が異なるオールを使っていましたが、どうしてあんな事をするのだろう？」との質問。世界選手権のDVDを見れば分かるが、世界選手権に出場する選手ともなると、ハンドルの様式（木製か、ｱｼﾞｬｽﾀﾌﾞﾙか）を選手の好みで使い分けているクルーが多い。確か、日本のNTTエイトが使っているオールもバラバラだった。世界的に見ると木製ハンドルを好む選手の方が多い模様。やはり、ｱｼﾞｬｽﾀﾌﾞﾙﾊﾝﾄﾞﾙは手の皮が剥けやすいからだろう。
■オールの管理（シャフト硬さの計測等）：
オールの話のついでに、オール管理の管理要領について、COXに幾つかアドバイスした。（本当は漕手の方に言った方が良いのだが。。。）
- オールは漕手に管理させるべき。１人に１本、名前を書き込んで個人専用オールとして１年間管理させる。
- 原則として、出艇の際は各漕手に自分のオールを運ばせる。（最近のT大クルーは、ポンドに出すときも、川に出す要領で艇と一緒にオールも運んでいるが、これは上記の観点から、好ましくない）
- 毎年、場当たり的にオールの銘柄を変えて購入するのは、オール管理上好ましくない。世界選手権等、世界のトップクラスは、ノーマルBigblade若しくはノーマルSlickオールを使用しているクルーが殆ど。あれこれブレード銘柄を替えまくっているのは日本のクルーだけの様に見える。漸く、伊ジャン二コーチの指導の下、日本のナショナルチームもノーマルBigbladeに戻した模様。
- オールの数値管理（計測）の基本は、オール全長、ブレードピッチ、ベンド量（シャフト硬さ）の３点。オールを新規購入した時に、１本ずつナンバーを付し、この３点を計測して記録する。定期的（少なくとも年１回）に、ピッチとシャフトを計測する。カーボンシャフトは耐久性が良いので、少なくとも３年は初期の性能を発揮するものと思われる。但し、シャフトが経たって柔らかくなったら、対校選手が使えないので、新人等の利用へ回す。ベンド量（シャフト硬さ）計測要領は下図の通り。
正確なブレードワークを実現するには、キチンとしたオールの管理も必要であることを理解して欲しい。
以上
僕の見解では、
イン・ボードの長さを長くすると、てこの原理で、瞬間の力は強く伝わる。
しかし、フォワード中とドライブ中のオールの高さに差ができるため、シートの稼動域は小さくなりそう。
ワンストローク中全体で伝わる力の総和が最大になるところが存在する。
次にアウト・ボード。アウトボードは長くするほどブレードの稼動域が大きくなり（相似形で水にかかる力の強さと比例）、基本的には伝わる力の総和は大体一緒であると思われる。（力のモーメント）
しかし、ブレード表面積当たりにかかる水の重さは、長いほど小さくなることから、長い程、水の固定はよくなると思われる。
長いほどドライブの稼動域も取りやすくなるが、ハンドルのちょっとした上下動でもブレードが大きく変動することから考えても、バランスの崩れが命取りである。
オールの深さを一定に保つのが難しく、水を固定しにくい。
ラフコンの日などかなり不利である。
短いと、ドライブとフォワードのハンドルの高さの違いが出て、稼動域が小さくなる。スリップもしやすい。
朝日の企業がフォワードとドライブでオールの高さ変わらんのは恐らくオールの長さ比であると思う。
でもマネをするにはそれだけのテクニックが必要になってくる。
くらいのことを考えましたが、結局よくわかりません（笑）何かご意見いただければ幸いですm(。。)m
オールの梃子比とハンドルの高さやオールの操作性に関する貴方の考えは、定性的にはそうだろうとは思います。しかし、あまり気にし過ぎる必要はないと思います。例えば、C2のFat Smoothieオールのことはご存知ですか？ブレードの鉛直方向の幅が2cm深くなり、ブレードを大きくした分、オールの全長（アウトボード長）を5cm程度短くしたものです。言ってみれば貴方が述べていることを、もっと極端にやったものですが、漕ぎ難いという話は聞いていません。この程度なら慣れの問題で操作し得るのでしょう。
それよりやはり、梃子比（アウトボード長・インボード長）は、自クルーにあった最適値を求めることが重要であると思います。直接的な回答ではありませんが、今日のログ(2007-2-9)にオールの長さ調整に関する考察を纏めてみました。一度読んで見てください。
以上
色々と試して艇速を見つつ、最適値を探して行きたいと思います。
ローイングマニュアルを読んだのですが、
キャッチで余り前に出ず、レンジを短めにしようとすると、キャッチ前の減速がひどい気がしたり、
スタートでガン蹴りすると、蹴りが伝わらず、尻が抜けている状態のようであり、スタート何本かは艇速もでてないはずなので、ドライブはもっと遅くするべきではないかという意見が出たりしていてなかなか難しいです。（Ｕtubeでみると、うまい人のスタート数本のドライブがとても遅く見えたこともあり・・・）
レンジや蹴り方、などで何かご意見がありましたら、教えていただけるとありがたいですm(。。)m
さて、質問に対する直接的な回答かどうか分かりませんが、おやじのLBRCエイトの静止スタートの要領を参考までに記載します。
�＼纏澆�らの5本のレンジは、7-6-7-8-9。
�▲▲謄鵐轡腑鷸�は、ブレードをニュートラルに浮かせた状態で静止する。（以前のマコンブレードではアテンション時にブレード2枚程度の深さで押し込んだが、チョッパーオールはこれをしない方が良い模様。）
��静止スタートが完全に決まることは滅多にないと思うべき。言い換えれば綺麗に決めようとして水中負荷を落とすのは愚の骨頂。汚くても良いので確り力強く押して、艇を加速する。
以上
年中W,UPに取り入れること、部内で徹底しようと思います。また、とにかく強く押せることを意識し、回数を重ねる中で尻抜け等も次第に減るよう意識を配り、速くなっていきたいと思います。ブレードはいつも深めと言われ、最近は少々漕ぎにくいと感じることも多かったので、大変参考になりました。
ちなみに、レンジは具体的にどの辺りでキャッチをいれ、どの辺りでフィニッシュするのか、決めているのでしょうか？（例えば、足首の上でキャッチ。など・・）もしあれば教えていただけるとうれしいですｍ(..)ｍ
そして日ボのジャパンチームはジャンニコーチの指導の元、冬場から静止スタートをW.UPに織り込んでいるということです。２５年前の私の考えは、最先端を行っていたと自画自賛しています。。。
さて、レンジについてはキャッチ角で規定すれば良いと思います。当時はキャッチ位置を、45度と55度（だったかな？）の位置をガンネルにビニルテープでマーキングして、この位置で規定していました。1本目は45度だった様な気がしますが、よく覚えていません。要するにレンジが合えば良いので、自分たちが漕ぎやすいキャッチ角を模索して下さい。
以上
2本目以降のキャッチ位置はどのようにされていますか？
足を曲げきらず、途中でキャッチを入れると減速感がひどい気がしたのですが・・・