ブレードピッチ計測用架台を製作

2005-10-22 ブレードピッチ計測用架台を製作

■C2のPitch Check:

10月16日のログで触れたが、Concept2社がチョッパーオールのブレードピッチ計測用、兼ピッチ調整用の架台＝Pitch CheckPage Not Found | Concept2を売り出している模様。10月のインカレ開催時にStarline Sports社がブースを設けてオールのメンテサービスをやっていたので、気付いた方も多いだろう。

■3種類のオール：

国内で一般的に使用されているチョッパーオールは下記3種類あり、それぞれがブレードピッチの計測方法が異なる。

Concept 2 Big Blade:ブレードのFace面にシャフトの部のリブが浮き出ているもの。1991年から販売されており、今最も普及しているオール。ピッチ計測方法は次の通り：http://www.concept2.com/05/rower/service/pdf/pitchmacon_bb0102.pdf
Concept 2 Smoothie:ブレードのFace面にシャフトの部のリブが無いもの。国内で良く使われているVortex Edge加工されたブレードは、Smoothieをベースにしているものが多い。（Smoothieは1997年から販売されている。）ブレードピッチ計測方法は次の通り：Page Not Found | Concept2
Croker Slick：豪州のCroker社製のチョッパーオール。スリーブがピンク色のオールはCroker。ブレードピッチの計測方法は次の通りFile Not Found

ということで、おやじの様にまめにオールメーカーのHPで計測要領をチェックして指定通りに計測できる者は良いが、大半の選手・コーチはオールの種類によって計測要領が異なることを知らないし、計測したことが無い模様。

■全てのオールに対応するブレードピッチ計測架台：

Starline社に問い合わせたところ、C2のPitch Checkは日本ではまだ販売されていないとのこと。C2のPitch CheckはBig BladeとSmoothieには対応するが、ライバルメーカーのCroker Slickには対応しない。ということで、上記3種類全てに対応するブレードピッチ計測架台を木工で製作した。下の写真は完成した「おやじ」お手製のブレードピッチ計測架台。架台本体に加えて、Smoothie用の-3度に加工した専用プレート（下の写真①）、及びCroker用のブレード先端から60mm（Big Bladeは50mm）の位置でブレードを載せる木片（下の写真②）を専用付属品（アクセサリー）として製作。

①Smoothie用プレート：

②Croker用木片：

■このブレードピッチ計測架台の製作に必要な材料：

下記の材料をホームセンターで購入。家にある端材などを使えば、新規に購入するものは2000円程度（今回購入したものは約1200円）。

幅90mm * 厚さ40mm * 長さ3650mmの角材1本
長さ120mmのボルト3本
上記のボルト用のフランジ付きナット3個
厚さ20mm程度、長さ300mmの角材1本（適当な端材で良い）=Crokerオールを載せる
厚さ5mm、長さ200mm、幅70mm程度の合板（適当な端材で良い）=Smoothieを載せる
ダボ木：2個＝Crokerオール用木片の固定用（今回は12mmΦアルミパイプを短く切断して使用）
各種木ネジ：必要数。（組み立て用に使用）
木工用接着材

上記の４項以降材料は、日曜大工を良くやる家庭なら適当な端材等を活用すれば良い。

■加工要領（寸法情報）：

本体のシャフト：角材を全長2900mmにカットする。
ブレード先端を位置決めするボルトを本体シャフトの先端付近に取り付け（ドリル穴あけ、フランジナット取り付け等）
ブレードを載せる枕木：上記で余った角材を幅400mmにカットする。
枕木加工その①：Smoothieオールを置板を上端が水平に対して-3度となる様なアクセサリーを合板から切り出す。このアクセサリーが枕木に架設できる様に枕木を加工する。Smoothieのブレード先端の傾斜（約11度）に合う様に加工する、（電動ドリルや、電動ジグソーを使う）この加工は結構手間がかかる。
枕木加工その②：Crokerオールは先端から60mmの位置でブレードをセットするので、この位置に木片を架設できる用に枕木本体にダボ木の埋め込みと木片の加工を行う。（ドリル穴あけ等）木片の方はダボ木で架設できる用に加工する。
枕木加工その③：架台の水平調整用のボルトを枕木両端に取り付ける。（ドリル穴あけ、フランジナット取り付け等）
オールのハンドル部を載せるV字型木片：上記の角材の余りを加工し、取り付ける。
架台のハンドル受け下の座：上記角材の余りを高さ80mm程度にカットし、取り付ける。

この架台は、来週、艇庫に持ち込む予定。

以上

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