<< | 2004/08 | >> | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
2 | 3 | 6 | 7 | |||
8 | 9 | 10 | 12 | 14 | ||
16 | 17 | 19 | 20 | |||
22 | 23 | 24 | 25 | |||
31 |
OBクラブでスカルオールを購入する予定があり、国内で販売されているメーカー2社(C2とCROKER)のオールの特性を幾つかのクラブに質問してみた。結論としては、スカルの初級者が練習で使用する場合は、CROKERオールの方が漕ぎやすいと言うのが大方の意見の模様。
右上の写真はC2社の最新製品。ブレードはSmoothy+Voltex Tip付きとなっている。
C2とCROKERの両方を選手に漕がせて見たが、C2は初心者が漕ぐと不正確なエントリーでブレードが潜ってしまうことがある。一方、CROKERの方はシャフトが太く、浮力があるので多少不正確なエントリーでも潜り難く、操作が簡単である。CROKERの方が初級者には扱い易い。
CROKERのほうがどのレベルのベンドを使用してもC2よりもエントリー回りがソフト。一方、レンジの短いスピード系の選手は、キャッチ周りでカチッとしているC2を好む傾向がみられる。エントリーまわりのソフトさから、特にシニアや高校生にはCROKERのほうが扱いやすいと思う。
Y選手(C2):C2のスムージータイプはブレード上部がカーブしているのでフォワード中に波にあてると引き込まれるという現象があるが、これは慣れれば問題ない。ノーマルと同様のクラッチ角では浮いてしまうがブッシュで調整すれば、ノーマルビッグブレードとの違いはほとんど感じない。ボルテックスエッジのブレードはファイナル方向が支えやすい感じがする。シャフトの堅さは漕いだ感触に結構な違いを生む。好みもあるが今はハードが主流の模様。参考ながら、今シーズンのワールドカップ大会ではかなり多くの国地域がC2のノーマルビッグブレードを利用していた。どれが良いかは個人的には迷うが、チームでは全てボルテックスエッジタイプを利用している。
M選手:CrokerとC2は、まずどちらがどうというのは忘れたが、オールのバランスが決定的に違ったと思う。それが関係するのかは分からないが、個人的にはC2はキャッチがしやすく、CROKERはファイナルがしやすいと思う。もちろん個人的なテクニック等も関係すると思うので一概には言えないと思う。次に、グリップだが、これは個人の好き好き。周りにもC2のグリップがいい選手とCROKERがいい選手といるので、実際に触ってみるのが一番だと思う。
C2は、シャフトの捩れを最初から或いは経時変化で生じることが多く、必ずチェックすべき。傾向としてS-sideが浮く方向へ、B sideが切れ込む方向へと捩れてゆく。(カーボン繊維の巻き方向で決まるので、サイドによらず捩れ方向は同じ)
CROKERはC2に比べてシャフトの仕上げが丁寧で、初期状態で捩れていたという報告は非常に稀。しかし完璧なオールはないと考えてチェックは怠らない方が良いだろう。
上記の情報をおやじなりに纏めると、初級者が練習で使うのであれば、エントリーが簡単でバランスを取りやすいCROKERの方が良さそう。事実、高校生スカラーはCROKERを使用している選手・クラブが多い模様。一方、トップスピードでの記録を狙うトップアスリートについては、エントリー時からカチッとドライブが効くC2の方が好まれる模様。尚、桑野造船が最近開発中のエキスパートオールのキャッチフレーズにある通り、シャフトの太さが空気抵抗に及ぼす影響は無視できない模様であり、この意味で相対的にシャフトの細いC2オールの方が空気抵抗が少ないと言えるだろう。
以上