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おやじスカラー戸田便り

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2004-06-05 Sweep Oar アジャスタブルハンドルのグリップ交換

グリップ交換作業

6月5日(土)、全日本選手権の準決勝観戦の合間を縫って、Concept製Sweep OarのAdjustable Handleグリップの交換作業を実施した。右上の写真はグリップ交換語のハンドル(オールから取り外して作業)とグリップ交換に使った道具一式。

グリップを交換したオールについて:

T大で6年程前に購入したオールで、ハンドルはオール全長が調整できる様になっている。FRPで出来ているので、握りの部分がスカルと同じ様なラバーグリップになっている。スカルを漕いだ経験のある方なら良く知っていると思うが、このスカルグリップは滑らぬ様に手に良く密着する様な材質になっており、手の皮がグリップに馴染むまでは手の皮が頻繁に剥けるのである。スカルの場合は片手で一本のオールを握るため、このグリップの密着性が必要であり、手の皮が剥けることは甘んじていけ入れねばならない。一方、Sweep Oarについては、インサイドハンドでフェザーワーク中は、ハンドルをアウトサイドハンドの手の中で自由に回転させており、密着性は不要。インサイドについてはある程度密着性は必要なものの、耐久性が無いと困る。初期購入した時点でついていたラバーグリップ(黒いグリップ)はSweep Oarのこの特徴を良く考慮せずに採用したものであり、過度な密着性により、手の皮がベロベロに剥ける上に、耐久性も劣るなど、ユーザーから散々な評価を頂き、T大ではこのオールは永くお蔵入りになっていた。

最新のSweep Oar用グリップ:

最近、戸田でも良く見かけるが、最新のSweep用グリップは上記の不具合をFeed Backし、木製ハンドルの感触に近いものとなっている。即ち、アウトハンドは固めの材質、インサイドはある程度密着性は確保しながら、硬めにし、耐久性を大幅に改善している。写真で分かる様に、色も黄緑色に一新している。今回は、これを8本分交換した。値段はインサイド、アウトサイド、それぞれ税込み1365円で、スカルグリップに比べて割り高である。

グリップ交換作業:

  1. 先ず、アジャスタブルハンドルのネジを緩めて、ハンドルをオールから取り外す。この際、中に入っているスリーブがオールと1対1の関係にあるので、番号をマジックインク等でマーキングしておく。さもないと、あとでハンドル、スリーブ、オールの関係がバラバラになってしまう。
  2. ハンドルを取り外したら、古いグリップ(イン・アウト共に)をカッターナイフ等を使って取り外す。(簡単に外れる)古いグリップを外したら、ハンドルにこびり付いたゴミ等を良く拭き取る。
  3. 新しいグリップを熱湯に入れ、柔らかくする。写真にある鍋に入れてお湯で熱する。
  4. グリップが十分熱くなったら、先ずインサイドグリップを鍋から箸などで取り出し、直ちにハンドルに差込み、体重を掛けてグイグイ押し込む。このインサイドのグリップ押し込みが大変労力を要するが、躊躇せず、短時間で一気に突っ込まないと最後まで入らない。尚、入れやすい様に、ハンドルに石鹸水を予め塗っておくと良い。
  5. インサイドが入ったら、次に、アウトサイドグリップをお湯から取り出し、ハンドルに一気に被せる。アウトグリップの方は難なく容易に入る。

New Gripを使った感触:

6/6にこの新グリップで漕いで見たが、材質改善の効果があり、手の皮がベロベロ剥ける様なことは無かった。但し、それでも木製ハンドルに比べると密着性は強いので、慣れるまで、多少手の皮が剥けることは避ける事は出来ないと思うが、この手のダメージ度合いは木製オールと概ね同等と思われる。寧ろ、径が細いにも関わらず、密着性が良いのでオールのコントロール性が大幅に改善する。おやじ本人は、このNew Gripが大変気に入った。

以上

オッサンオッサン 2004/06/07 14:04 おやじ殿の たゆまぬ工夫と努力のおかげで 我々クルーは 日々 漕艇条件・漕艇環境の改善の恩恵を蒙っている。今回 試合本番も真近という時期に 木製ハンドルから ラバーグリップ付きに 変更を試みる との発表に 誰一人 異議を唱える者は いなかったのだが、わたくし的には 手の皮ベロベロ という巷の噂のみに 惑わされ、やや 不安を 禁じえないものが有りました。当日 ぶっつけ本番となると、今回は 2 マイル = 3200 メートル のやや 長めのレースでもあり、今さら 手の皮がズルむけとなる事くらい 別に 恐くは無いけれど、あんまり 好い気は しないなぁ と考えていたところ、 おやじ殿の にらみがきいたか、早速の 準備完了。 練習で 本番と同じ距離も 引いてみて おやじ殿の英断が 正しかった事、体感しました。 個人的には コンセプトの 全く 削っていない 新品 の木製ハンドルは アウトサイドは ともかく、インサイドは ちょっと 太すぎて フェザーがやや やりにくく、かといって どこかの馬の骨が 自分の好みで 勝手に削った 木製ハンドルも アウトサイドを 異常に 細く してしまっていたり、あまつさえ 削った後の仕上げを きちっと やっておらぬ為、変な部分的ささくれ・けずれがあって 逆に そこに 不要なまめができてしまったり、あまり いい思い出は無い。今回の黄色いラバーグリップは、やや固めで ゴム特有の 粘り気も抑えてあり、何より わたくし的には 「太さ」が 気に入りました。 ありがとう、おやじ殿。貴兄の努力に 応えられるよう、一所懸命 漕ぎますので みんなで 良い結果を目指しましょう。

おやじおやじ 2004/06/07 17:53 オッサン、コメント有難う。ログに書かなかった注意事項を1つ付け加えます。今回、エイトのオール8本分のグリップを1人で取り付けた訳ですが、インサイド8本、アウトサイド8本の合計16本。熱すると一言で言っても、正にBoiling Waterでボコボコと沸騰する湯の中から取り出したグリップを冷めぬ内にグリグリと押し込む訳です。写真に写っている」

おやじ(続き)おやじ(続き) 2004/06/07 17:57 厚手のゴム手袋をつけて押し込む訳ですが、8本分も纏めてやると、手の方も相当熱せられ、面の皮ならぬ手の皮が厚いおやじの手も低温火傷で、水ぶくれが少し出来ました。手の皮が薄い人は更に厚手の耐熱用手袋を使う等の対策が必要の様です。 以上

オッサンオッサン 2004/06/08 10:09 私は、練習前に 貴兄の両手のひらの惨状を見て、その熱意に感動しておりました。さらに その手で 平然と 秋ヶ瀬 往復 ( 含む 2マイル 一発 ) を こなしているのを見て マジで 震撼しました。なかなか 真似のできない事です。

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プロフィール

oyajisculler

oyajisculler はてなダイアリープラス利用中

14年間のコーチ経験を経て、漕手に復帰した「おやじスカラー」

<お願い> このWebLogには、漕法及び漕艇用具の考察をする上で、理解しやすい様に写真等を掲載しています。この中にはFISAのHP等からダウンロードしたFISA関係者の個人が著作権を有するものがありますので、他に転用したりしない様にお願いします。
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