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先日、エルゴ講習会に関するログで、フィニッシュでブレード一枚押切る為には高いハンドポジションをキープする必要があると書いた。その為に、エルゴを漕ぐ際は出来るだけ高いハンドポジションが必要と纏めた。
実際に乗艇中にどういう姿勢になるのか、写真を探したところ、英国代表エイトのフィニッシュ時の写真で丁度良いものがあった。これにアウトハンドのポジションに関するコメントを付記してみた。右上の写真がこれ。
ブレード一枚をキープしつつ力強く押切るために、アウトハンドを高くキープしている。体幹の力を有効に手元に伝えるために脇を自然に締めると(余り開かない様にすると)、肘は自然に下に向けて下がることになる。高い手元と下がった肘の位置関係上、結果としてアウトハンドの手首は曲がっている。
(Bowサイド漕手のアウトハンドに注目)
以上
エルゴ、及び乗艇での肘と手首について気になる事があるので書き込ませていただきます。
体幹の力を有効に手元に伝える事は重要だと思いますが、そのために自然に脇が締まるというのに少し疑問があります。
手首が曲がっているときは、手でハンドルを引く位置をコントロールしようとしている場合が多く、上腕二頭筋等腕の筋に力が入っている場合が多く、レース後半で腕が疲れやすくなると思います。腕の力をあまり使用せず広背筋等の背中の筋でハンドルを引いた場合、ハンドルの位置に応じて肘の位置(開き具合)がきまり、手首はあまり曲がらないはずです。基本的には引いている力の方向にハンドル・手首・肘が一直線になっている状態が、一番効率よく背中の力が伝わっている状態だと思います。
私としては、手首が曲がらなくても背中で引けるハンドルの高さ(ワーク高)にリギングするか、理想の高さで引けるよう背中の筋力をアップさせるか、と考えます。出来るだけ腕の力を使用せず、背中の力でフィニッシュを引ききる方が、より強いドライブを長い時間継続することが出来るのではないかと思っています。
おやじ自身も学生時代は低いワークハイト(15〜16cm)で漕いでおり、macchoさんが言う様な姿勢で漕いでいました。また、macchoさんの考えと全く同じ様に信じており、10年以上前にT大のHCをしている時にもその様に指導していました。
ただ、おやじが学生時代に漕いでいた頃に比べて、ワークハイトが少しずつ高めに設定さる様になり、手首を曲げずにフィニッシュでブレード一枚をキープしようとすると肱を横に大きく開き、脇を空けなければならない状況になりました。こういう姿勢は、人間が力を出す上で不自然で、結局、フィニッシュでブレード一枚をキープ出来ずペロロンとブレードがWash Upする様になってしまい、力強くフィニッシュ出来ないことに気付きました。HC時代はここまでで終わりました。
その後、世界選手権のビデオを見たり、海外の書籍(Redgraveの本等)の挿絵などを見ると、海外の超一流選手のフィニッシュのハンドポジションは本ログの写真で紹介している様になっていることに気付きました。(ここ2年世界一の米国エイト漕手も、そうなっている)
この姿勢で果たして力強く押し切れるのか、おやじ自身も疑問でしたが、エルゴや実際の乗艇でやってみると、これが実に自然な姿勢で力みもなく体幹の力がハンドルに伝わります。肩甲骨周りの筋肉は疲れますが、上腕二頭筋等、腕周りの筋肉に妙な疲れが溜まることもありません。
以上、あくまでSweepでの話です。Scullではまた別の腕の使い方が必要と思います。Scullについては、おやじもまだまだ勉強中であり、今から色々勉強しようと思っています。
以上