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今日、T大の大先輩:H内さんよりスピードコーチの使い方について、質問を頂いた。ボートの事については博士級のH内さんから質問を頂くとは実に栄誉なことだ。以下メール交換の内容を本日のログとしてボート関係者の皆さんに紹介する。
今T北大にスピードコーチの使い方を教えているところです。小生がスカルで使った経験はありますが、補正値の決め方など充分満足できる状態にないので、貴兄の経験もコックスに読ませたいと思いました。
もう一つ、以前貴兄が水温で補正値が変わると言うのを聞いたことがあります。水の密度が回転数に関わるならばそうだろうが、羽根が充分軽く回ればピッチ分だけ回って水温の影響は少ないだろうと思っています。それで貴兄が実際に測った結果があれば参考になると思いました。そんなところです。
==上記質問に対するおやじの回答:==
私の1X艇では、水温10度以下の冬場は0.97程度、夏場は0.92程度です。例えば、夏場が水温30度、冬場が5度とすると、その温度差は25度。私の試算では、水温が5度変わると、艇速が1%変わるので、これと略合致しています。
CAL値が水温変化に応じて変化するのは、船体周りの水の流れの境界層厚さが低温時は厚く、高温時は薄くなるため、船体表面から少し離れた位置にあるインペラー付近の流速が温度次第で変化するためでしょう。
(インペラーが船体から十分に離れていれば、水温影響受けないと思いますが。。。)
上記の通り、水温が変わるとCAL値を補正する必要があるので、1000m程度の直線コースで、正確なマイルストーンを立て、これで頻繁にCAL値をチェックする必要があります。
戸田コースでも風が吹くと水面に流れが生じる位なので、必ず往復でCAL値を補正する必要があります。私の場合は、レースペーストレーニング後に、低レートのロング漕をポンド1周以上漕ぐようにしており、この時にCAL値検証をしています。
CAL値変動要因:
従い、同じ艇種、取り付け位置、でもCAL値はその艇独自に各々検証する必要があります。
以上