1/10世紀も台湾で暮らしていると、それなりの変化を身をもって実感することになる。
2度の政権交代を目の当たりにしたし、
当初はクソ不便だった市内の移動がMRT網の開通や延伸、
バスの車内アナウンスや位置情報電光掲示板の登場で便利になった。
今は食品から服飾に雑貨まであらゆるものがメードインチャイナ。
そのチャイナから個人観光客が台湾にやってくるようになったのだから隔世の感だ。
身近なことで言えば、日本人男性の価値が下がった(つまりモテなくなった)ような気がしている。
もちろんジャニーズや竹野内豊や玉木宏は今でも台湾女性に人気がある。
だが、最近はイケメンぞろいの台湾アイドルに押されているような気がする。
「日本のアイドルはおチビばっか、台湾のアイドルはほとんど180cm、だからカッコいい」
「日本の男性タレントはルックスよりも笑いで人気を取っている」
といった厳しい意見も聞かれる。
それに日本が経済的に失速して、羽振りのいい日本人が減ったことも大きいと思う。
以前は日本人というだけで、「お金持ち」「玉の輿」「勤勉」といったイメージを勝手に抱いてくれたが、
台湾でも日本の情報があふれ、日本に旅行に行って日本の衰退ぶりを目の当たりにし、
日本人にも勤勉でないのや貧乏な人が少なくないことも認識した結果、
「日本人男性もたいしたことない」と思うようになったのかもしれない。