三岐鉄道北勢線:対策協、15年度まで支援延長 3市町負担、早急に調整 /三重
毎日新聞 2012年08月29日 地方版
桑名市の西桑名駅といなべ市の阿下喜駅を結ぶ三岐鉄道北勢線の沿線自治体でつくる「北勢線対策推進協議会」(会長、水谷元(げん)・桑名市長)が28日、桑名広域清掃事業組合資源環境センターで開かれ、自治体による15年度までの支援延長を決めた。
協議会には、水谷市長、日沖靖・いなべ市長、水谷俊郎・東員町長と、三岐鉄道鉄道の日比義三社長らが出席した。協議では13年度から3年間の3市町の支援などについて話し合った。支援には合意したが、3市町の負担額については水谷市長の「もう一度幹事会で協議してほしい」との提案を受け、早急にまとめる方針を決めた。
水谷市長は「支援延長に感謝している。地域の鉄道として住民にも利用してもらうとともに、三岐鉄道の運営にも期待したい」と述べた。同社担当者は「一層の経営努力に取り組んでいきたい」と話した。
北勢線は03年4月に近鉄から事業譲渡された後、沿線自治体の財政支援の下、10年間で黒字転換を図るとし、今年度まで3市町から計約55億円の補助を受けている。【佐野裕】
〔三重版〕