ニコニコムービーメーカー(略称:NMM)とは、株式会社インターネットが開発しているソフトウェア。
概要
静止画と音声を合わせて手軽に紙芝居動画を作る事の出来る。作成した動画はソフトウェア上から直接ニコニコ動画へと投稿できる。ニコニコムービーメーカーを使ってアップロードした動画のIDには通常のsmやfzではなく"nm"というIDが付加する。
投稿されるファイルはFLVやMP4等の一般的な動画ファイルではなくswfファイル(いわゆるFlash動画)である。そのため2008年10月現在、ニコニコ動画に静止画像をもっとも綺麗に投稿できるツールでもある。
またswfファイルの特性のため、紙芝居形式の動画であればFLVやMP4で投稿するよりも一般的にファイル容量が小さくなる傾向にあることから、音楽動画での利用も多い。
2008年12月4日のニコニコ大会議2008冬で、ついに動画対応版が発表された。詳細はニコニコムービーメーカー(動画)の項。ただし有料。
注意点
- swfの仕様上、動画の長さは16000フレームまで。
- SMILEVIDEOのフレームレートは25fpsなので、16000÷25=640(秒)=約10(分)となる。
- swfのため、モバイル版では閲覧が出来ない。
- ニコニコ動画ブラウザ・ニコニコ動画ダウンロードツールではswf形式のままでしか 動画のDLができない。
その場合は、キャプチャソフトで動画を録画するのが一番である。
ニコニコ動画(秋)
ニコニコ動画(秋)へのバージョンアップにともない、いくつかの機能が追加された。[1]
- ニコニコムービーメーカー経由での「swfファイル」の投稿が可能になった。
- ニコニコ動画(秋)で実装された新機能「ユーザーニコ割」に対応して、ニコ割サイズの動画(544×55)が製作可能になった。
- ニコニコムービーメーカー公式サイトに、NMM動画ランキングが開設された。
※swfファイル投稿についての詳細は、単語記事「swf」にて記載します。→swf
紙芝居なんて…と申したか。
「ムービーメーカーと言う名前にもかかわらず紙芝居しか作れないじゃないか!」
ほう…。
NMMの可能性
1つの動画が投稿されたことが、投稿者のニコニコムービーメーカーへの認識を変える。
そう。画像が並べられるということはすなわち、パラパラ漫画の要領でアニメが作れるのである。しかもswfであるから画像の劣化は無い。動画容量が軽い分は高音質にできる。つまり、かかる労力を考えれば、たしかに長編の動画を作るには向かないが、簡単なアニメであればニコニコムービーメーカーにも可能であり、画質・音質を考えればむしろアドバンテージがある。
センスで勝負する
もちろんこのような奇手奇策だけが可能性の全てではない。
テロップが付けられるなら、文章のセンスで勝負すればいいじゃない!
NMMでもっとも再生されている動画(2009年1月現在)
センスも奇策も投入すればいいじゃない!
ニコニコの穴
第1記念碑~ニコニコ動画でゲーム
かつて、ニコニコムービーメーカーとニコニコ動画の穴を突き、Flashによるゲームが投稿されたことがあった。ニコニコムービーメーカーによる投稿がswfファイルである事に着目したうp主が、ActionScriptを埋め込んだswfを無理やりアップロードしたのである。
この脆弱性は直ちに運営によって修正されたが、ニコニコ動画の可能性を示す記念碑的な作品として動画は削除されずに残されている。
この事件は、ニコニコ動画は(少なくとも仕様上は)Flashにより制作されたゲームを取り込むことができるという可能性を示唆している。詳細は動画記事(nm2540850)へ。
第2記念碑~ニコニコ動画崩壊
ニコニコ動画(秋)へのバージョンアップでニコニコムービーメーカーを経由してswfが投稿できるようになった。これを利用して、外部からJavaScriptを呼び出す事に成功した。
この脆弱性もまた、運営により直ちに修正された。しかし動画は感動と笑い、そして運営に活力を与えたという事で記念碑的な作品として削除されずに残される事が決定した。
スイッチを押すとニコニコ動画の部品がバラバラと崩れ落ちてしまう。おまけに落ちた部品はマウスでつかんだり投げたりして遊べる。詳細は動画記事(nm4801333)へ。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
脚注
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC
読み:ニコニコムービーメーカー
初版作成日: 08/05/15 23:00 ◆ 最終更新日: 11/08/14 22:11
編集内容についての説明/コメント: 加筆追加。
記事編集 / 編集履歴を閲覧 / Twitterで紹介