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【グラニュース】


コメンテーターズ ピクシー1年目の08年の方が攻撃に厚み

2012年9月30日 紙面から

 ボールを動かし続けて、相手守備に穴ができたところを攻め入ろうとするグランパスと、ボールを奪った後の速攻に勝機を見いだそうとする新潟。前半は両チームのスタイルが色濃く出た展開だった。しかし後半、新潟がボールを大事にして支配率を上げると、受けに回ったグランパスは、守備のもろさが出た。

 グランパスの問題は守備面ではなく、自分たちのスタイルを貫けなかったことだ。シーズン序盤に気にかかっていた連動性のない攻撃は、課題として残ったままだった。パスの受け手と出し手の関係だけでなく、3人目、4人目の動きがなければ、簡単には得点機を生み出せない。

 優勝の望みが断たれた敗戦は、グランパスとストイコビッチ監督が原点に戻るきっかけになるだろう。就任1年目の08年は、今より個々の能力は劣っていたが、チームとしての強さを示した。ボールを持った選手に対して、常にサポートが入り、パスコースがいくつもある。人が湧き出るように分厚くて迫力のある攻撃を繰り出していた。

 ストイコビッチ監督は今も「楽しいサッカーをしなければ、やっている意味がない」とこだわりがある。その精神が、ピッチに表れることを期待している。 (元日本代表、グランパスDF米山篤志)

 

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