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工場爆発“なぜ燃え広がったか検証を”
9月30日 6時49分

工場爆発“なぜ燃え広がったか検証を”
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兵庫県姫路市の化学製品メーカーの工場で起きた爆発による火災について、防火対策に詳しい専門家は、火災の規模が非常に大きいと分析したうえで、火災を防ぐシステムが何重にも作られているはずの工場でなぜ燃え広がったのか、検証する必要があると指摘しています。

火災のメカニズムや防火対策に詳しい早稲田大学創造理工学部の長谷見雄二教授は映像から今回の火災を分析しました。
その結果、炎の高さは、少なくともおよそ50メートルに達し、火災の規模が非常に大きいと分析しました。
また、現場から離れた場所にあった消防車両が窓から上の部分を中心に燃えていたことについて、火が直接、燃え移った可能性は低いと指摘しました。
そのうえで、火災の規模が大きくなって、「火球」と呼ばれる巨大な火の玉が立ち上り、1000度を超えるような非常に強い熱を発したため、その熱で、車両自体が発火した可能性があると説明しました。
さらに工場内では激しく燃えた跡が複数か所あることから、爆発で起きた火災が何らかの原因で拡大して規模が大きくなったとみられるということです。
長谷見教授は「日本は戦後から昭和50年代にかけて大規模な工場火災を経験しているため何重にも火災を防ぐシステムができている。それにもかかわらずこれだけ燃え広がった原因はどこにあるのか、詳しく検証する必要がある」と指摘しています。

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