尖閣:民主党の前原氏 中国外相「盗んだ」発言に反論
毎日新聞 2012年09月29日 22時44分(最終更新 09月29日 23時25分)
民主党の前原誠司前政調会長は29日、神戸市内で講演し、中国の楊潔※(よう・けつち)外相が国連総会の演説で尖閣諸島(沖縄県)について「日本が盗んだ」などと非難したことに対し「極めて事実をゆがめている。歴史的には日本の言っていることの方が筋が通っている」と反論した。
前原氏は「明(みん)の時代から実効支配していたというのは(中国側の)作り話。尖閣に海洋資源があると分かってから(領有権主張の根拠となる)歴史を自分たちで作り始めた」と批判した。
そのうえで日本側の対応について「大事なことは実効支配を続け、エスカレーションさせないことだ。中国の狙いは海上自衛隊を出させることであり、海上保安庁が警察権として(中国の公船や漁船の領海侵入を)処理することが大事だ」と述べた。【鈴木美穂】
※は竹かんむりに褫のつくり