猫の飼い方や育て方をイラスト入りで分かりやすく紹介
|
猫の気持ち・仕草の意味
Top page > 猫の気持ち・仕草の意味
仕草でわかる猫の気持ち〜ボディランゲージ
ネコはボディランゲージで感情を伝えることができる、表現力の豊かな動物です。
飼い主がネコの仕草に隠された、様々な意味を理解することで、より的確にネコの気持ちを知ることができるようになります。
以下にあげた、ネコの仕草の意味を参考に、あなたのネコちゃんが何を考えているのか、推察してみましょう・・・・・・意外なことを考えているかもしれませんよ!!
猫のボディランゲージ
首をかしげる
首を片方にかしげたり、頭を上げたりするのは、猫の一般的なあいさつです。
外出先で知らない猫と出くわしたときに、ケンカを避けるためにこのポーズをとります。
体をすり寄せる
こちらも「あいさつ」なのですが、首をかしげるよりも親愛の情がこもっていて、仲間の猫どうしは、お互いの体をこすりつけあってあいさつします。これは本来、マーキングの仕草でもあり、顔の分泌線から出る自分のニオイを相手にこすりつけて、仲間であることの確認をしているようです。また飼い主の足に、シッポを立てて体をすり寄せてくる猫もいますが、あれもニオイづけをして、飼い主との関係をより親密なものにしようとしていると考えられます。もし、あなたの猫が、シッポを立てて足に体をすり寄せてくるのなら、それはたぶん愛されている証拠です♪
おなかを見せる
猫が床に転がっておなかを見せるのは「まいった」のポーズです。
または、飼い主に対する信頼の証。
噛みつく
ブラッシングなどをしているときに、それまで気持ちよさそうにしていたはずなのに急に噛みつかれることがあります。少々理解に苦しむ行動なのですが、これは「もう充分満足したから、これ以上かまわないで!!」という合図です。・・・・・・随分、自分勝手な行動のような気もしますが、これぞわがまま気ままな猫の本領発揮といったところかもしれません。
体をなめる
人間に触られたり抱かれたりした後に、猫が自分の体を一生懸命なめるのは、体についてしまった人間のニオイを取り除くためです。「ああ、変なニオイがついて不愉快だっ!!」といった感じなのでしょうが、飼い主としては、ちょっぴりショックな出来事だったりします(笑)
背中を丸めて毛を逆立てる
背中の毛を立てて、シッポをブラシのように膨らませるのは「近寄るんじゃねえ!!」という威嚇のサインです。自分の体を大きく見せることで相手を威嚇し、縄張りに侵入してきた敵を撃退します。このときの猫の気持ちとしては「攻撃準備完了・いつでも戦えるぞ!!」といったところです。
斜め走り
相手を見据えつつ、体の毛を逆立て自分の体を大きく見せながら、斜めに移動する猫独特のポーズがあります。これは、相手を威嚇しつつ自分の身も守るという、攻防一体の態勢です。猫の心理状態としては「ちょっぴり怖いけど、必要なら戦う準備もできてるよ」という感じですかね・・・。
守りの姿勢
地面に伏せて、耳を後ろに倒し、ヒゲを逆立て、シッボはカラだの下に巻き込んで、「フーッ」と言ったり、低いうなり声を上げているときは、防御の態勢です。より切羽詰まっているときは、一応腹ばいでいるものの、いつでも仰向け(まいったの姿勢)になれるような態勢をとっています。「形ばかりの威嚇・本当はスグにでも逃げ出したい!!」というのがこのときの猫の気持ちだと思います。
狩りの姿勢
体を低くして、こっそりと忍び寄るのは攻撃の準備。
お気に入りの玩具や、飼い主の足に飛びかかろうと狙っているときです。
パニック状態
猫は、攻撃態勢のときは、少しでも自分を大きくみせて相手を威嚇し、逆に防御態勢のときは、自分を小さくみせて、相手のやる気をそいで何とかやり過ごそうとします。基本的にハッタリをかましているときは、内心ビビっていると考えて間違いありません。また、シッポを思い切り膨らませたり、背中の毛が逆立っているときは、相当なパニック状態ですから、下手に手を出したり捕まえようとすると、引っかかれたり噛みつかれたりしてケガをするかもしれません。そういったときは、しばらくそっとしておくか、優しく名前を呼んで落ち着かせてあげましょう。
仕草でわかるネコの気持ち〜顔
ネコの表情
ツンとしたイメージの強いネコですが、人間と同じように喜怒哀楽が表情に出ます。
特に、チャームポイントでもある大きな瞳は、まさに「猫の目のように・・・」の言葉通り、コロコロ表情を変えます。ただ、人間ほどハッキリしてませんから、一緒に生活をして注意深く観察をしている飼い主でないと気持ちを察するのは難しいかもしれません。
ヒゲ
これは誰が見ても分かりやすい反応だと思います。
ヒゲの先までピンと立てて、前面に大きく広げているときは、警戒・緊張しているときです。大好きな玩具などを見て興奮しているときも、ヒゲがワサワサと前に広がります。
ヒゲがダラ〜ンと下がっているときは、のんびりリラックスしている状態。
また、眠っているときは、ヒゲがほおにくっついて体の方を向いています。
耳
耳がピンと立っているときは、平常心。
逆に、耳が後ろを向いた状態はストレス信号です。
一時的に後ろを向いているだけなら、特に問題はありませんが、一日中そういった様子が続くようであれば、かなりのストレス状態にあると考えなければいけません。周囲にストレスの元となる何か(騒音や臭い、新入りのイヌやネコ、不快な生活環境の変化)があるはずなので、すぐに取り除いてあげましょう。
仕草でわかるネコの気持ち〜シッポ
シッポは気持ちのバロメーター
ネコの気持ちを推察するのに、一番分かりやすくて参考になるのがシッポです。
シッポの長いネコはもちろん、短いネコの場合でも、ピコピコフリフリ動いているはずなので、よ〜く観察してみましょう。
シッポを立てて近寄ってくる
ピンとシッポを垂直に立てて、近寄ってくる場合は、かまって欲しかったり、甘えたかったりする時です。ゴハンやブラッシングなど、何か要求があるはずなので、飼い主の方で察してあげましょう。
シッポをゆっくりと動かす
左右に振ったり、ピタッと止めたり・・・ゆったりとしたリズムでシッポを動かすのは、リラックスしているときです。日向ぼっこで気持ちよくなっていたり、飼い主のヒザの上で安心しきっているなど、ご機嫌なときのネコの仕草です。
シッポを左右に動かす
ネコが激しく左右にシッポを動かすのは、不快感の表れです。
イヌの場合は喜んでいる時なので、勘違いしている人もいるかもしれませんが、全く反対の意味なので気をつけましょう。
また、好奇心をそそられる獲物などを見つけて興奮しているときには、シッポの先だけを小さく左右に動かします。
シッポをお腹の下に隠す
外出先で強そうなネコと出会ったりして、恐怖を感じた時に、このポーズをとります。
ポディランゲージの守りの姿勢の一部です。ネコは、自分の体を小さく見せることで、おっかない敵をやり過ごそうと考えているようです。「ボクの方が弱いから許してね」ってことです。
シッポの毛を逆立てる
とにかくビックリした時にこうなります。何かに驚いたり、恐怖を感じたりしてパニくっているときなので、落ち着くまでそっとしてあげましょう。また、ネコは相手を威嚇する時にも、背中やシッポの毛が逆立ちます。これは、自分の体を大きく見せて強さをアピールする効果があるのですが、特にシッポの毛を逆立てて太くし、それを弓なりに持ち上げている場合は、ケンカに勝気満々、強気になっている状態です。
寝ている時にシッポの先だけ動かす
寝ている時に、名前を呼ぶとシッポの先がピクンと動くことがあります。これは一応、名前を呼ばれた事への返事と受け取っていいようです。わざわざ起きて答えるのは面倒だけど、ちゃんと名前を呼ばれた事は分かってますよ・・・という、いかにもネコらしい反応だと言えます。
耳だけ動かすって場合もありますね(笑)
異常な仕草〜病気の兆候
最初に、ネコはボディランゲージで感情を伝えることができる動物だと書きましたが、ネコの仕草には、気持ち以外に病気の兆候なども出る場合があります。飼い主は、普段からネコの仕草に気をつけて、異常な行動をとっているようであれば動物病院に連れて行くようにしましょう。
ずっと耳を後ろに倒している
何か嫌なことをされているか、ストレスがたまっている状態です。
ストレスの原因(騒音や悪臭、新入りのイヌやネコの存在など)を調べて取り除いてあげましょう。それでも治らない場合は、獣医さんに相談してみた方がいいでしょう。
突然性格が変わる
必要以上に「シャー」と威嚇するような鳴き方をしたり、物をかんで暴れるなど異常な攻撃性が見られる場合も、ストレスがたまっている可能性があります。
服やカーペットをかむ・自分の体をかみ続ける
これもストレス信号です。食器やトイレが汚れているとか部屋を頻繁に模様替えするなど、ネコのストレスは意外なものが原因だったりします。たいていの場合、生活環境を改善する事でストレスは解消されるようですが、中には病気が原因で暴れている場合もあります。注意深く観察して、必要なら動物病院で診てもらいましょう。
ものを食べない
ネコは気まぐれな動物なので、1回や2回食べなくても、それほど気にする必要はありません。しかし、急に食欲が無くなったり、ぐったりしているようであれば、動物病院へ連れて行きましょう。
毛がボサボサになっている
ネコは自分でグルーミングをして、常に毛皮を清潔に保とうとします。ヒマさえあればセルフグルーミングをしているはずのネコの毛がボサボサになっている場合は、ストレスや病気で、グルーミングする余裕が無くなっている可能性があります。
かゆがる
第一にノミやダニが疑われますが、必ずしもそれだけが原因とはいえません。虫刺されやアレルギー症状、薬品などでかぶれている可能性もありますので、素人判断せずに獣医さんに相談しましょう。
呼吸困難・呼吸があらい
息をするときに変な音がしたり、息を吸い込みづらそうにしていたら、大至急動物病院へ連れて行きましょう。
トイレでの異常な仕草
頻繁にトイレで排泄しようとするがオシッコやウンチが出ない、または下痢・血便・血尿をしているなど、トイレでの仕草には病気の兆候が出やすいので、見逃さないようにしましょう。
もちろん、すぐに動物病院で診てもらいましょう。