ニュース詳細
いじめ “私立学校にも指導を”9月28日 17時6分
6年前、愛知県で高校2年生だった女子生徒が自殺したのは、通っていた私立中学で受けたいじめに、学校が適切に対応しなかったためだと訴えている遺族が、文部科学省を訪れ、私立学校に対して、国や自治体が指導できる体制を整備すべきとする陳情書を提出しました。
陳情書を提出したのは、6年前、愛知県岩倉市の高校2年生だった、高橋美桜子さん(当時16)を自殺で亡くした母親の典子さんです。
高橋さんは、美桜子さんが自殺したのは、通っていた名古屋市の私立中学で受けた悪質ないじめに、学校が適切に対応しなかったためだとして、学校などに損害賠償を求める訴えを起こし、名古屋地方裁判所は去年5月、いじめと学校の責任を認める判決を出しています。
私立学校の教育内容については、自主性が尊重され、国などが指導を行う法律上の規定はありませんが、高橋さんは学校に誠意のある対応が見られない場合、国や自治体が学校を指導できる体制を整備すべきだとしています。
陳情後、高橋さんは「私立学校で起きたいじめには救いの手が差し伸べられない。私立でも国が指導・監督ができる法整備が必要だ」と訴えました。
文部科学省は「学校側には引き続き適切に対応するよう求めていきたい」と話しています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|