中国大使館がレセプション9月25日 19時37分
日中関係が冷え込み、交流行事が軒並み中止されるなか、都内で、中国大使館が主催して、日中国交正常化40年を記念するレセプションが行われ、中国の程永華駐日大使は、日本政府による尖閣諸島の国有化について、「大変、厳しい局面で深く憂慮している」と述べました。
このレセプションは、来月1日の中国の建国記念日「国慶節」に合わせて中国大使館が毎年開いていて、ことしは、1972年の日中国交正常化から40年に当たります。
日本政府による尖閣諸島の国有化のあと、日中両国の間では交流行事が軒並み中止され、この中で、最も中心的だった、27日に北京で予定されていた国交正常化の記念式典も中止されました。
こうしたなか開かれた中国大使館主催のレセプションは、25日午後6時から都内のホテルで始まり、日中両国の関係者などおよそ1200人が出席しました。
冒頭、あいさつした中国の程永華駐日大使は、「9月29日は日中国交正常化から40年の記念日だ。この40年、さまざまな分野で交流や協力関係が発展し、両国に安定と繁栄をもたらした」と述べました。
その一方で、程大使は、日本政府による尖閣諸島の国有化について触れ、「大変、厳しい局面で深く憂慮している」と述べたうえで、両国の関係者が適切に対処しなければならないという考えを示しました。
25日のレセプションについて、中国大使館は、当初は、日中国交正常化40年を祝うイベントにもしたいとしていましたが、会場には国交正常化40年などを祝う文字は一切なく、今の日中関係の厳しさを映し出すものとなりました。
速やかな関係改善望む声
レセプションの会場では、参加者の間から、今の日中関係は厳しい状況にあるとしたうえで、速やかな関係改善を望むという声が聞かれました。
このうち、元中国大使の谷野作太郎さんは「今の日中関係をとても心配している。反日デモでは、略奪や破壊が行われ、とても残念に思う。日中双方の政治家が強いリーダーシップを発揮して現状を打開してほしい」と話していました。
中国国内で、数十年にわたって、公演を行っている松山バレエ団の団長の森下洋子さんは「近くに住む人たちが仲よくやっていくことは、地球上の原則だ。仲たがいすることもあると思うが、厳しいときこそ、仲よくやっていかなくてはならない」と話していました。
また、電子機器メーカー日本電子の社長の栗原権右衛門さんは「中国でのビジネスは今のところ、影響はあまり受けていないが、今後、入札などで影響が出てくることを懸念している。日中両国の間には、いろいろ問題もあるが、中国とこれからもおつきあいをしたい。現状を打開してほしい」と話していました。
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