お笑い芸人のスギちゃんが26日、復帰会見を開いた。当初は全治3カ月とされていたが、1カ月弱で退院。復帰後初のテレビ出演は10月1日の「笑っていいとも!」に決まった。
「今の医療がスゴイというのが分かりました。全く痛くはないんですけど、まだコワイんですよね。(骨が)くっついていないので」
ジージャンの下にはコルセットが巻かれ痛々しい。それでも予定より2カ月も早く復帰する。
「(担当の)先生に(退院を)早くしてもらいました。ボルトを3本入れたので、(復帰時期が)早くなったみたいです」
この日は自民党の総裁選。せっかくの会見もかき消されそうだが、本人は全く知らなかったとか。事務所も本人も計算なし。それぐらい焦っているということか。芸能評論家の肥留間正明氏はこう言う。
「先月末、公演中に転落した歌舞伎俳優の市川染五郎と違って、一発屋の芸人は1カ月でもいなければアウト。世間の関心は台風のように去ってしまい、跡形もなくなる。3カ月後なんて、いなかったも同然になっていると思います。今のテレビは消耗文化。このタイミングはギリギリかも」
テレビのギャラはゴールデンで1本70万円から、営業のギャラは100万円からといわれている。3カ月間休業すればイベント、CMなどの営業が飛び、1億円以上の損失が出るところだった。それを3分の1に抑えられて、本人もホッとしているだろう。
「一番コワイのは、復活してあいつダメになったなといわれること。今後はもっとワイルドにいきたい」
危機感は一流――。
(日刊ゲンダイ2012年9月27日掲載)