大みそかの「第63回NHK紅白歌合戦」が早くも始動した。今年に入って、とくに強く国民の印象に残る歌がないのが実情。スタッフはPRや目玉探しに懸命だ。
NHKでは27日、「紅白応援隊」の発表会見が開かれ、昨年に続いて選ばれたAKB48と演出家のテリー伊藤(62)が意欲を語った。
AKB48の総監督、高橋みなみ(21)は、「今年、変化の年でした。前田敦子が卒業して、念願の東京ドームコンサートもやって、『AKB48の第2章が始まった』と言っても過言ではない。歌の力でもっと皆さんに元気を与えていけるように、みんなで力を合わせて頑張っていきたいです」と話した。
驚異的なCD売り上げが続くAKBだが、今月18日にTBS系で中継された「第3回じゃんけん大会」の平均視聴率は8・7%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)と2ケタに届かず。紅白スタッフは、数字を上積みできる目玉探しを水面下でスタートしている。
目下、司会者の有力候補に浮上しているのが、紅組が堀北真希(23)、白組がSMAPだ。
「『梅ちゃん先生』のファンの年齢層は幅広い。8月11日放送回では、関東で最高視聴率24・9%をマーク。10月にはスペシャル版の放送も決まり、堀北の司会は当確でしょう。主題歌を歌ったSMAPは一昨年に続き5日連続の東京ドーム公演中。巨人が日本一を果たせば、中居正広がゲスト審査員の原辰徳監督を祝福する演出も可能です」(番組関係者)
少々気が早いが、テレビ業界はすっかり年末モードのようだ。出場歌手はどうか。
「今やAKBと並ぶアイドル人気で、NHKのEテレで初レギュラーを得た『ももいろクローバーZ』も当確。活動再開の実力派デュオ、コブクロや、映画『海猿』の主題歌がブレーク中で着うたの女王といわれるシェネルも有力です」(同)
あっと驚く大物への交渉も待ったなしだ。
「かつての中島みゆきや矢沢永吉、昨年のレディー・ガガに匹敵する大物が欲しいところ。ズバリ、狙いは山下達郎でしょう。集大成となる3枚組のベスト盤『OPUS~ALL TIME BEST 1975-2012』が出た年ですからね。難攻不落は覚悟の上では」(音楽ジャーナリスト)
待望するファンは多いだろう。