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阪神再建 大補強の目玉はツインズ 西岡- ゲンダイネット(2012年9月28日17時00分)

 <俊足巧打のスイッチヒッター>

 

 「いろいろ名前が出てますけど、阪神の本命はツヨシみたいですね」

  さる球界関係者がこんなことを言っている。

  今オフ、大型補強を検討している阪神。フロントは大リーグ・ツインズの内野手、西岡剛(28)の獲得に本腰を入れているというのだ。

  阪神の補強といえば、ヤンキースを戦力外になった福留(35)やマリナーズ川崎(31)の名前がマスコミで取り沙汰されている。しかし中村GMが本気で狙っているのは西岡だ。同GMは先週、選手調査のため極秘渡米した。その間、海の向こうからは「中村GMは五十嵐(亮太・ヤンキース)と西岡サイドに接触した」という話が伝わってきた。

  五十嵐は藤川のメジャー挑戦で抜ける救援の穴埋め候補。西岡は目下リーグ最少得点(388)の貧打に苦しむ打線強化にはうってつけの人材だ。

  俊足巧打のスイッチヒッターはロッテ時代、首位打者(10年)、最多安打(10年)のタイトルに加え、2度盗塁王にもなった。第1回WBCでは「2番・二塁」で世界一にも貢献。長打力を持ちながらも、状況に応じてプッシュバントを試みるなど、器用な打撃も高く評価されている。

  10年オフに入札制度でツインズに移籍。1年目の4月に故障すると、68試合で打率.226と低迷した。今季はほとんどマイナー暮らしだったが、まだ28歳と若く、衰えはない。

  阪神はこのオフ、主力の鳥谷と平野がFA権を行使してチームを離れることも考えられる。阪神の内野手は新井良(29)や上本(26)の成長は認めるものの西岡との実力差は歴然。その西岡は三塁に遊撃、二塁も守れる。機動力に欠けるチームにとって「足」も魅力だ。

  西岡はツインズと3年契約を結んでおり、来年まで契約は残っている。とはいえ、すでに40人のロースター枠から外れており、ツインズが来季も戦力として考えている可能性は低い。

 「西岡自身も日本球界への復帰を望んでいるというし、阪神は資金が豊富。ツインズに対して、来季分の年俸(約325万ドル=約2億5000万円)の全額もしくは一部を負担すれば獲得は可能でしょう」(球界関係者)

  ロッテからメジャーに移籍した際には当時の球団幹部が、「メジャーから戻ったら一度阪神に入ってみるのもいいだろう」と、タテジマのユニホームに袖を通すことを勧めていたともいう。西岡は大阪出身。人気球団でカネもある阪神からのオファーは渡りに船だろう。

  西岡の獲得について高野球団本部長は、「人事の話についてはノーコメント」と言ったが、このオフ、阪神再建の目玉はメジャー帰りの西岡ということになりそうだ。

 (日刊ゲンダイ2012年9月27日掲載)

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