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身内にも呆れられた 無残 石原伸晃- ゲンダイネット(2012年9月29日10時00分)

 <一生懸命なのは“長老”ばかり>

 

 「下に挨拶しない石原」「上にも下にも挨拶しない石破」「上にも下にもペコペコする安倍」――。

  事実上、三つ巴の戦いになった自民党総裁選。選挙戦で3人は、こんなふうに党内で揶揄(やゆ)されていたという。つくづく低レベルの争いになったものだが、一番無残なのが当初“大本命”だった石原伸晃幹事長だ。メディアに「失速」「3位に後退」と一斉に書かれ、蜘蛛(くも)の子を散らすように支持議員が逃げ出したという。

 「石原選対幹部の茂木政調会長は、『ウチの方が安倍さんよりリードしている』と自民党担当記者にリークしているらしいが、新聞は石原応援の読売でさえ『石原3位』と報じている。茂木さんの言葉に説得力はありません。だから応援も日に日に低調。安倍陣営に逃げた議員もいた。ま、石原さんは失言、暴言が多すぎて、自業自得なんですけどねえ」(石原陣営の議員)

  別の石原側近議員は、地方遊説での様子をうんざりしたようにこう話す。

 「演説場所に向かう車の中で、伸晃さんは『えー、こんな田舎まで行くの?』って言ったんですよ。東京の人なので、もともと田舎をバカにしたところがあった。幹事長なのに地方の陳情はいつも大島副総裁任せ。田舎を軽視してきたから、今回、地方票で苦戦しているのに、それが全く分かっていない」

  総裁選の期間中、とにかく身内から、「演説に中身がない」「軽すぎる」「ここまでアホだとは思わなかった」という落胆の声しきりだったのである。

  最終日の25日、伸晃は議員会館の衆参の全自民党議員の部屋を回り、議員票積み上げのラストスパートに必死だった。森喜朗元首相、古賀誠元幹事長ら長老たちも、自分の息のかかった議員に“石原シフト”の大号令をかけたという。

  まさかの石原勝利があったら、長老や派閥がまた大きな顔をするのか。救いようのない政党だ。

 (日刊ゲンダイ2012年9月26日掲載)

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