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スマホクリック→仙台の古地図を表示 出版社がアプリ開発
 | 冊子だった古地図がスマホで見ることができるアプリ版「仙台地図さんぽ」 |
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100年前の仙台市中心部の古地図と現在の地図が連動して表示されるスマートフォン(多機能携帯電話)用アプリ(応用ソフト)「仙台地図さんぽ」を、仙台市の出版社「風の時編集部」がアプリ制作会社と共同で開発した。同編集部は「散歩しながら仙台の変遷を知ることができる。地域の再発見や観光に役立ててほしい」と期待している。
同編集部が仙台市制施行120周年を記念して2009年に発行した同名の地図帳を活用した。この地図帳は1912(大正元)年に発行された「仙台市全図」を復刻し、当時と現在の地図を見開きで比較できる。 今回のアプリは衛星利用測位システム(GPS)機能付きで、現在の地図上をクリックすると古地図のほぼ同じ場所が表示される。歩く速さに合わせて画面が自動スクロールされるため、現地を歩きながら街の変遷をたどることができる。 仙台市全図は、当時の編集者が古老に取材した藩制時代の地名や当時あった飲食店、公衆電話の場所など、昔の情報が豊富に盛り込まれている。 編集部代表の佐藤正実さん(48)は「戦後に建設された青葉通の100年前の姿はどうなったかなど、失われた街並みや継承された街並みが一目で分かる。学校やサークルの資料、観光などに幅広く活用してほしい」と話す。 地図さんぽのアプリ版は、アップルのiPhone(アイフォーン)とiPad(アイパッド)限定で170円。 10月6、13日の午後1時半からは、仙台市文化財課の木村浩二専門員の案内で、アプリを使った市内中心部の街歩きイベントを実施する。定員10人程度で参加費500円。機器がなくても参加できる。連絡先は佐藤さん090(8780)4044。
2012年09月28日金曜日
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