<< 2012年03月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031

弁当に入れられないシュウマイ。桐生「コロリンシュウマイ」

2012/03/28 00:00

 

 

子供相手のオヤツとして生まれたせいか、北関東には安価な“肉なし料理”がいくつか存在します。埼玉県行田市の「行田ゼリーフライ」は、おから入りの野菜コロッケです(コチラ)。両毛線沿線のじゃがいも入りやきそば(コチラ)だって「引き売り屋台では生の肉を持ち歩けないし、値段も高くなるから、挽き肉スープで肉っぽい味を出した」し貧乏料理です。

 

栃木県と群馬県の県境エリアに「肉なしシュウマイ」が存在します。その主成分は、じゃがいもとタマネギ。群馬県桐生市の「コロリンシュウマイ」は、男爵いものでんぷん粉も使ってます。これだけでは精進料理になってしまうので、豚脂を練りこんで肉っぽい味を演出。栃木県側の足利では薄皮で包まれていますが、コロリンシュウマイは皮もありません。最初からネイキッド。

 

 

コロリンシュウマイとは、弾力性のある「ぷよぷよ」物体です。出来立てをすぐ食べないと硬くなるため「弁当には入れないでください」と注意書きがありました。冷えると電子レンジでは元に戻らないため、蒸したてを15分以内に食べることが鉄則。店ではベンチや小部屋が用意され、出来立てアツアツを食べられるようになっていました。

 

コロリンシュウマイは1個25円で、数に応じてのバラ売りOK。温めたソースがかかっているのですが、これがウスターをお湯で割ったようなシャバシャバ加減。貼りだしてあった雑誌切り抜きによると、薄めソースは特注品とのこと。

 

もっちりとした「一口ダンゴ」の感覚ですが、ソースが見事な引き立て役になってて、じゃがいも(馬鈴薯)の甘味を引き出しています。ソース好きにはタマラン物件です。しかも安いし。

 

 

ほかのメニューも、肉入りコロッケ50円、いもフライ60円、ひと口カツ70円と激安ぞろい。肉なしコロリンシュウマイに対して、コロッケは堂々「肉入り」と書いてあるところが微笑ましいじゃありませんか。

 

コロリンシュウマイ(公式サイト)

もっと知りたい方は:デイリーポータルZ「コロリンシュウマイを追いかけて」

カテゴリ: リビング  >     フォルダ: B級ご当地グルメ

コメント(0)  |  トラックバック(0)

 
 
このブログエントリのトラックバック用URL:

http://1coin.iza.ne.jp/blog/trackback/2637412

トラックバック(0)