トップページ文化・エンタメニュース一覧南相馬の幼稚園 屋外で運動会
ニュース詳細

南相馬の幼稚園 屋外で運動会
9月29日 19時37分

原発事故の影響で、子どもやお年寄りは避難が求められる「緊急時避難準備区域」に一時指定された福島県南相馬市の幼稚園で、震災後初めての屋外の運動会が開かれました。

運動会が行われたのは南相馬市の「さゆり幼稚園」です。
この幼稚園は、去年の9月末まで、自力で避難できない子どもやお年寄りは避難が求められる「緊急時避難準備区域」の中にあり、この地区で屋外の運動会が開かれたのは初めてです。
運動会ではまず、園児たちが「仲間と力を合わせて全力で頑張ります」と元気よく選手宣誓しました。
園児たちは障害物競走や親子でのダンス、それにリレーなど、元気いっぱいに運動場を駆け回っていました。
幼稚園によりますと、除染の結果、運動場の放射線量は1時間あたり0.2マイクロシーベルト前後に下がりましたが、ふだんは屋外での運動を30分ほどに制限しているということで、少しでも元の生活を取り戻してあげようと、保護者と話し合って屋外の運動会の実施を決めたということです。
園児たちは「初めての運動会なので楽しいです」とか、「かけっこを頑張りました」などと話していました。
保護者の1人は「完全に元の生活に戻ったわけではありませんが、子どもにも思い出ができて良かったです」と話していました。

[関連ニュース]
このページの先頭へ