NHK三重県のニュース 津放送局
救助された乗組員が塩釜港到着
宮城県沖の太平洋で、三重県の漁船と貨物船が衝突し漁船が沈没した事故で、救助された乗組員9人が宮城県の塩釜港に到着しました。この事故は今月24日の未明、宮城県沖の太平洋で、三重県の漁協に所属するカツオ一本釣り漁船、「堀栄丸」とパナマ船籍の貨物船が衝突して「堀栄丸」が沈没したもので22人の乗組員のうち13人の行方はわかっていません。
乗組員9人を救助し、現場で捜索を続けてきた仲間の漁船は台風の接近のため捜索を中止し、29日午前5時半ごろ、塩釜港に到着しました。
岸壁には家族や漁協の関係者らおよそ40人が待ち、9人が船から降りると家族らが涙を流しながら駆け寄りました。
このあと「堀栄丸」の堀口剛 漁労長は会見を開き、当時、堀栄丸は3人が当直をして低気圧を避けるために仲間の船と並行して南南西に向かっていたということです。衝突前後の状況について堀口漁労長は「『南に方向を変えるぞ』と仲間の船から無線が入りコースを変えようと思ってベッドから降りようと思った時に衝突し、船の左側から押されて傾き押しつぶされるような感じだった。船内は真っ暗になり息を吸って海の中に潜り、手探りで海面に出た」と話しました。
また、依然13人の行方がわからないことについて「悪天候で捜索を断念して帰ってきました。残念です」と話していました。
海上保安本部によりますと、救助された9人はいずれも体調に問題ないということで、事故の状況について詳しく聞き取ることにしています。
09月29日 12時34分
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