工場爆発 1人死亡30人以上けが9月29日 17時26分
29日午後、兵庫県姫路市の化学製品メーカーの工場で化学物質の貯蔵タンクが爆発し、工場の従業員と消火活動をしようとした消防隊員や警察官が巻き込まれて、これまでに消防隊員1人が死亡し、30人が重軽傷を負いました。
29日午後2時半ごろ、兵庫県姫路市網干区にある化学製品メーカーの工場「日本触媒姫路製造所」で、アクリル酸という化学物質を貯蔵するタンクが爆発し、火災が発生しました。
消防によりますと、30分ほど前に工場から煙が出ているという通報を受けて、消防隊員が現場に到着し、消火活動を始めようとしたところ、突然爆発が起きたということです。
爆発に巻き込まれて消防隊員1人が死亡し、消防によりますと、亡くなったのは網干消防署の山本永浩消防副士長(28)と確認されました。
また、警察によりますと、これまでに30人が重軽傷を負いました。
けが人の内訳は、▽消火活動中に爆発に巻き込まれた消防隊員が19人、▽工場の従業員が重傷2人を含む9人、▽警察官が2人だということです。
工場の近くの会社の役員によりますと、工場では午後2時半から3時ごろにかけて少なくとも2回の爆発があり、最初の爆発では衝撃で会社の建物が揺れ、工場から大きな炎が数十メートルの高さに上がったということです。
日本触媒によりますと、爆発したアクリル酸のタンクはステンレス製で、100立方メートルの容量があり、29日午後1時すぎに温度が異常に上昇したということです。
現場の工場では今も消火活動が続いていて、警察と消防が当時の詳しい状況や爆発の原因を調べています。
爆発当時の状況について、日本触媒は消防が駆けつけてタンクに放水していたところ、爆発したと説明していて、消防の発表と食い違っています。
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