ようテメェら









いきなりだがテメェの家に時計はあるか?




まぁもちろんあるわな。掛け時計とか置き時計とかな







時計っつっても色々種類あるんよね(爪ー爪)




目覚まし時計、腕時計、砂時計・・・




でもなぁ、オイラ実は「からくり時計」が凄い嫌いなの(爪Д爪;)








何でって?



怖いから






怖いじゃん、何か






家にからくり時計ある奴はネットすんな死ねってぐらい怖い






毎正時になる度に甲高いメロディーが流れてキモい人形が踊り出すあの悪趣味なギミック




恐怖の賜物ですよもう






オイラこの前、教職員試験の合格祝いに、親戚の家に招待されたんだよ





オイラ、親戚の家行くのも数年ぶりでさ、ぶっちゃけワクワクしてた







玄関に入っておじゃましまーす。廊下を渡ってリビングのドアを開けた矢先だよ


誰よりも先駆けて、オイラを出迎えたのは・・・










1014654_1

ンギャアアアアアアアアア!!!!!(((ΦД爪;)))











思わず腰抜かしたわオイラ



数年前までは、なんでもないただのシンポォな掛け時計だったのが・・・




奇形じみたからくり時計にチェンジしちゃってんの、もう死ぬかとオモタ





(上の画像は拾いモンだけどね。検索したら同じ品番のヤツ見つけたから)






その後親戚一家が「あら金魚のフン君、すっかり大きくなったわね~」「合格おめでとう、金魚のフン君!」


なーんて言われたけど


例の時計によって頭が真っ白だったオイラは、何も返事しなかったせいで後で親父にボコられた(つД爪)





んで問題はここからなんだよ






もちろん来させておいて「おめでとう」を言うだけなはずもなく


一緒に食事する事になった。親戚ん家でね






もう気付いてる奴もいると思うが








「いただきまーーーす!!」「いただきます・・・」





安っぽいスーパーの安っぽいオードブル盛り合わせ


食べたくないワケでもなかったのに異様に箸が進まなかった



てか食欲無かった。玄関の時点ではあったのに






例の時計は4時50分を指していた




あと10分もすれば、恐怖の旋律がオイラの五臓六腑を染み殺す



早く帰りたかった




「おいおいフン君、主役なんだからもっと食べなよ!」

「そうよ、フン。せっかく○○さんが奮発してくれたんだから」


何が奮発だカス共。出来合いの三流ジャンクフーズを昇華しやがって





時計をチラチラ見ては、イヤイヤ食べるオイラ

全然美味しくない。楽しくない。


何でオイラはお呼ばれしたのかも解らなかった




気づけばもう、58分。


ここでオイラはある方法を思いつく


「ちょ、ちょっと、トイレ行ってもいいかな?」

窮すれば濫すってヤツだ(爪ワ爪)これでオイラもからくり時計の魔から逃れられる!




だが親父が急にキムチ顔になり


「お祝いの途中にトイレに行くなんて何様だ!お前は主役だろ、我慢してなさい!」



は?日本語でおk。お祝いだから用足しに行くなとか、何処の宗教だ糞ジジイ




「いやホントに行きたいからさ、ね、すぐ戻るから!」



パッと時計の方を見ると59分。もう時間の問題だった




それでもオイラをトイレに行かせまいと手を離さない父。必死に振りほどこうと努めるオイラ




ここで母がポツリ。



「ねぇ、もしかして、時計が怖いからじゃないの?」





バ レ て た








その直後、時計は呪いのスコアを奏で始めた


文字盤が開き、12体のキチガイ人形が顔を出す



オイラは失神した。ものすごい勢いでヘタリ込んだ




親父も親戚も、からくり時計を見る


「あぁ、新しく買ったんだ~」

「えぇ、娘の出産祝いに、ちょっとね」

「可愛いじゃん」

「いや~www」



娘を殺したかった



親戚が娘さえ産まなければ、娘さえ産まれて来なければ

こんな事は起こらなかったのに。




「あんなのが怖いだなんて・・・ちょっとねぇwww」

「コイツたまにおかしな所があるからな。」

「時計が怖いって、ちょっと聞いた事ないよね・・・」


当たり前だクズ共

世界中何処を探しても「からくり時計恐怖症」なんて持病を持ってるのはオイラしかいない



物心着いた頃から、急に怖くなり出して


その日までずっと、何とかごまかして両親にもバレまいと努力してきたのに



ついに、その努力も・・・



オイラの正体が・・・露に・・・





帰りの車で散々怒鳴られた。



「情けない・・・!情けない!!お前は!!」


親父には怒られ、母には泣かれた。


悔しかった。

親戚の前では笑ってごまかしてたから、なおさら悔しかった。



今さらだが親父、母さん。一言言いたい



人には個性ってのがある、それを互いに尊重する事の大切さを教えてくれたのは誰だ?

仮にもオイラはテメェらの子供だ。子供の個性さえ尊重できないクズな大人が、偉そうな口をほざくな。


確かに特異性がありすぎて、不気味と思うかも知れない。


じゃあ、未だ嘗て無い病気を患った人は、不気味か?


それを理解して、尊重するのが大人なんじゃないの?


それについて、テメェらは親から教わってなかったんだね

だからオイラに、教えてくれていなかったんだね


大人なんて所詮「大きい人」

体ばかり大きくて、心は大きくなれていない

子供を卒業できた大人なんて、ほんの一掴みなんでしょう





後日、親戚が気を遣ってくれたのか、からくり時計は友人に譲ったらしい


それを知った時は物凄い罪悪感に襲われたね


スイッチとかあるじゃん?メロディOFFとか、そういう機能設定とかさ

それ弄ってくれるだけで良かったのに



何が言いたいっかってーと

恐怖症はあくまで個性だ。欠点ではない。

高所恐怖症ってのが広く理解されてんだから、どんな恐怖症も分かち合っていくのが大事なんではないかと

別段難しい話じゃないしさ。嫌わなきゃいいワケよ


ただ、煽り耐性が極端にない「煽り恐怖症」持ちのゴミクズは死ね


それだけだ


んじゃ、また(爪ワ爪)ノシ