ブドウのみずみずしさやナシのシャリシャリ感といった歯ごたえや食感は、植物の実や茎などを作る細胞の形による。そのカギになる遺伝子を東京大の小田祥久助教と福田裕穂教授が見つけ、米科学誌サイエンス最新号に発表した。
細胞の形は、セルロースなどの繊維からなる細胞壁の硬さや厚さのバランスで決まる。
小田助教らは、食用ではないが、遺伝子研究によく使われるシロイヌナズナの「木質細胞」と呼ばれる細胞に注目し、細胞壁ができるときに働く遺伝子を探した。特定の四つの遺伝子の組み合わせを見つけ、それぞれの役割も解明した。