2012年9月29日土曜日

Latin 設定画と裏話


そろそろ忙しくなるのに、終了したアシスタント募集の記事のまま
この新ブログを放置するのもなんだと思い、

かねてウェブ上で行おうとしていた作品の裏話や設定画を
たまに放出していこうかと思います。








まずは個人的な代表作「Latin」の設定画をば。


ネタバレの可能性があるので
既読の方のみ続きを読んで下さい。

「Latin」は右記「高畠エナガ短編集1 Latin」に収録されています。

こちらから試し読みもできますよ!


http://sdgo.shueisha.co.jp/feature/1204/index.html

ベースになった短編「latin」はこちらから。
http://www.geocities.jp/c14002000/Latin/Latin.html








「Latin」は16pの短編、「latin」を土台にして作られた作品です。

この2つの作品は同じ世界でのお話です。
大文字の「Latin」は三重県、小文字の「latin」は東京が舞台・・という裏設定。
時系列はほぼ同じくらいかな?

大きい方のラテンさんと小さいラテンさんはほぼ同じデザインですが、
実は小さい方は、大きい方とは別の制作会社が製造したものです。













大きいラテンさんを代表とするアンドロイドシリーズはとある屋敷に住んでいるある人物が
デザインしたもので、「Latin」の世界のアンドロイドのほとんどがこの人物の作品です。
この人物に関する話は将来どこかで描くつもりですのでお楽しみに。
その時にラテンも「ある出来事」のために登場する予定です。









さて、1ページ目で「第一世代の登場から15年、今では750世帯がアンドロイドを・・・」
というセリフがありましたが、何人からか少なすぎじゃね?というツッコミがありました。
確かに・・
実際はどんくらいだろ?多分布団乾燥機程度には普及してるんじゃないかと思います。
家庭で使われているよりも、喫茶店などでウェイトレスをしていたり、
ホテルで働いていたり・・と業務用で使われている機種が多いようです。










ちなみに「Latin」では第三世代アンドロイドが発売されていますが、
ラテンさんは第一世代で、15年前の機種です。
世代を経るにつれて主に関節部分が洗練されています。

システムの面では、第三世代では「食事」が可能になっています。
食物を消化することでエネルギーを得るので、ますます人間に近くなったわけです。
残りカスは掃除機のように使い捨てパックに入り、定期的に新しいものに取り替えるようです。











法律面。アンドロイドは法律で「必要以上に関節機構を隠してはならない」と決まっています。
長袖や靴下など、服を着ることで関節が隠れるのはよいですが、関節の見えないデザインを
製造したり、改造することは法律で罰せられます。
全く人間と区別がつかないと大変ですしね。




この作品、実質人生二作目の短編です。

過去にも「latin」や8p程度の話を描いたりはしたのですが、
 真剣にシナリオを考えた作品はデビュー作の「リバーシ」とこの作品が初めてでした。

特に「Latin」は二回1から描き直しました。 紆余曲折を経て「latin」から
一年数ヶ月のつきあいのあったキャラなので、
高畠は滅茶苦茶ラテンさんが好きです。
時々感想で「ラテンさん可愛い!」と言われても「僕もです!!」と返すくらいに好きです。
「ZELBESTY」の広一や白川、王姫、「VIPPERS」の一崎、天ヶ崎、太太と同じくらいかな。



自分で納得のいった作品のキャラはいつまでも自分の中で生きていてくれるので、
なるべくそんな人物だらけになってくれるようクオリティの高い作品だけを作っていけたらなあと
思い・・その難しさに悩まされ・・


そんな感じです。この作品を描いた自分に負けないようはりきって参ります。



次回は「ネストーレ」かデビュー作「リバーシ」どちらかの裏話と設定画を公開いたします。
乞うご期待。