Jパワー(電源開発)は28日、東日本大震災後に中断していた大間原発(青森県大間町)の建設工事を再開する方針を明らかにした。北村雅良社長が週明け1日に大間町、佐井村、風間浦村の地元3町村を訪れ、再開方針を説明する。
大間原発は2008年に着工し、全体の4割近くまで工事が進んでいる。完成した原発を動かすには原子力規制委員会の許認可が必要だが、工事再開には国の認可はいらない。Jパワーの社内手続きが終われば、約1年半ぶりに再開される見通しだ。
大間町などの地元自治体は賛成する意向を示しており、Jパワーに早く工事を再開するよう求めている。一方、距離が近い北海道や函館市などは工事再開に強く反対している。特に津軽海峡を挟んで大間原発と向き合う函館市は、再開されれば法的措置で対抗する可能性を示唆している。