イスラエル:被爆者が訪問 「核と共存できぬ」に共感 イラン脅威「現実を見ろ」の声も

2012年09月28日

戦争体験を語り合い、ホロコースト生存者と抱き合う被爆者の土田和美さん(手前左)。右端は杉野信子さん=イスラエル・エルサレムのホロコースト記念館「ヤドバシェム」で2012年9月11日、花岡洋二撮影
戦争体験を語り合い、ホロコースト生存者と抱き合う被爆者の土田和美さん(手前左)。右端は杉野信子さん=イスラエル・エルサレムのホロコースト記念館「ヤドバシェム」で2012年9月11日、花岡洋二撮影

 ルーマニア出身のプニーナ・カツィルさん(82)も家族を失うなど強制収容所での過酷な体験を報告した。48年にイスラエルへ移住してから50年間、「体験を誰にも明かせなかった」。原爆で父を亡くした母が半世紀近くも体験を語らなかったという土田和美さん(72)=埼玉県=は「同じ境遇だと知り、心が動かされた」と抱き合った。

 なぜ犠牲者たちは「語れない」のか。口にすることにより再び思い起こされる当時の状況とその精神的苦痛。加えて両国の社会がかつて、被害者たちにある意味冷淡だった事情もある。イスラエルでは、ホロコーストは「無抵抗で弱い」ユダヤ人の体験だとして否定的にみられることが少なくなかった。被爆者や子供に対しては結婚差別などがあった。ヤコブ・グテルマンさん(77)は「私たちには、語り続ける責任と道徳的権利がある」と訴えた。

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