イスラエル:被爆者が訪問 「核と共存できぬ」に共感 イラン脅威「現実を見ろ」の声も

2012年09月28日

戦争体験を語り合い、ホロコースト生存者と抱き合う被爆者の土田和美さん(手前左)。右端は杉野信子さん=イスラエル・エルサレムのホロコースト記念館「ヤドバシェム」で2012年9月11日、花岡洋二撮影
戦争体験を語り合い、ホロコースト生存者と抱き合う被爆者の土田和美さん(手前左)。右端は杉野信子さん=イスラエル・エルサレムのホロコースト記念館「ヤドバシェム」で2012年9月11日、花岡洋二撮影

 アラブ諸国に囲まれたイスラエルは、「究極の抑止力」として1950年代から核武装計画に着手したとされる。敵対勢力に包囲され、国家としての「生存権」すら否定されることもある中で、その孤立感が独特の危機意識を強めている。イスラエル政府は、自国の核兵器の存在に関わる報道は検閲する。一方で、敵対するイランの核兵器開発疑惑については、ネタニヤフ首相らが「(イスラエルの)国家存続の危機に関わる」「再びホロコーストが起きるのを回避しなければならない」などと発言し、国内外に向け大きく報じられている。

 被爆者の証言を受けての質疑では、こうした中東の情勢や非核化に向けての議論も交わされた。三宅さんは「イスラエルが周辺国を脅威と見る事情は分かったが、一方で『核と人類は共存できない』という私たちの思いが通じた手応えも感じた」と話した。大学院生のイムリ・コーエンさん(34)は「苦しみながら、それでも証言を続ける人間の力に希望を見いだした」という。

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