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“火星に川” 探査機が証拠発見
9月28日 10時43分

“火星に川” 探査機が証拠発見
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先月、火星に着陸したNASA=アメリカ航空宇宙局の探査機「キュリオシティ」が、火星でかつて川が流れていたことを示す有力な証拠を発見し、火星に生命が存在した可能性につながる成果として注目されています。

NASAは、27日、先月6日に火星に着陸した探査機「キュリオシティ」が、これまでに撮影した火星の地表の画像を詳しく分析した結果を発表しました。
それによりますと、画像には、直径が1センチ前後の丸みを帯びた小石が多数、写っていて、そのすぐ近くには、こうした小石が集まって出来た岩石が露出していることが分かりました。
こうした小石や岩石は、地球では川辺など長期にわたって水が存在していた地域で特徴的に見られることから、NASAは、画像が撮影された場所には、かつて、川が流れていたと結論づけました。
また、ほかの探査機で得た周辺の地形のデータと合わせて分析した結果、川は流れが秒速およそ1メートルで、水深が最大で数十センチあった可能性があるとしています。
火星については、以前から大量の水があったと指摘されていますが、NASAでは「これほど直接的で目に見える形での有力な証拠はなかった」としています。
NASAによりますと、川がいつ流れていたのかはまだ特定できていないということですが、火星にも生命が存在した可能性につながる成果として注目されています。

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