阪急電鉄は27日、宝塚ファミリーランド跡地で営業していた庭園施設「宝塚ガーデンフィールズ」(宝塚市武庫川町)を来年12月に閉園すると発表した。2003年9月に開園したが、利用者が低迷し、経営不振が続いていた。閉園後の利用については未定。
敷地面積は約3万平方メートル。約1500種の植物が観賞できる英国風庭園や、小動物とふれ合えるペットパークなどの有料施設がある。阪神間などから年間50万人の集客を見込んだが、利用者数は年間41万人だった06年度をピークに落ち込み、11年度は27万人にとどまった。
同電鉄によると、花や緑がテーマのため夏場や冬場の客足が伸び悩み、飲食、物販の収益も上がらなかったという。開園当初から赤字が続き、景気悪化もあり、経営改善は困難と判断した。
施設は宝塚大劇場の北東側にあり、阪急・JR宝塚駅から歩いて行ける好立地。中川智子市長は「ファミリーランド閉園の際にもお願いしたが、現在の環境をできるだけ残してほしい。阪急電鉄と十分に協議する」とコメントした。(松本大輔)
(2012/09/27 20:56)
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