死刑執行:犯罪被害者「当然だ」 「議論が停滞」批判も

毎日新聞 2012年09月27日 22時15分(最終更新 09月27日 22時40分)

 また、渥美東洋・京都産業大法科大学院教授(刑事法)は「法に定められた死刑執行という厳粛な手続きについて、政治を絡めた議論をすべきでない」としたうえで「わが国の死刑執行は、死刑囚に再審や恩赦といった権利行使を保障したうえで、法務省内での綿密な検討を経て、法相のサインに至る極めて慎重な手続きを取っており、粛々と進められるべきだ」と語った。

 27日に執行された江藤幸子死刑囚の弁護人を務めていた阿部潔弁護士(仙台弁護士会)は、08年に江藤死刑囚の死刑が確定した直後から、再審請求の手続きを依頼されていたといい、「責任能力か殺意の有無という観点での再審請求の検討を進めていた。年末までに手続きをしたいと思っていたのだが」と悔しさをにじませた。【伊藤一郎】

 ◇「悪霊払い」と称し信者6人死なす

 27日に死刑を執行された江藤幸子死刑囚(65)=仙台拘置支所=は94〜95年、福島県須賀川市の自宅で「悪霊払い」と称して男女7人を太鼓のばちでたたくなどして6人を死亡させ、別の1人に大けがをさせた。江藤死刑囚は祈とう師で、被害者は同居していた信者だった。

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