死刑執行:犯罪被害者「当然だ」 「議論が停滞」批判も
毎日新聞 2012年09月27日 22時15分(最終更新 09月27日 22時40分)
2人に対する死刑が執行された27日、関係者からは前回から2カ月足らずの「ハイペース執行」に対して、支持と批判の声が上がった。
今回の執行と前回(8月3日)の間隔は1カ月と24日。93年の死刑執行再開後では、自民党政権で森英介法相(当時)が、前任の保岡興治法相(同)時代の執行から1カ月と17日後に執行した例に次ぐ2番目の短さだ。
民主党政権下においては、自民党政権時代の前回の執行から約1年後に執行した千葉景子法相(同)や、約1年8カ月ぶりに死刑を再開した小川敏夫前法相の時と比べても、異例のペースだ。
「全国犯罪被害者の会 (あすの会)」の林良平代表幹事(59)は「裁判員裁判でも、相次いで死刑判決が出されている。今回のようなペースでの執行は当然。130人以上死刑囚がいることが異常で、年間7人でもまだ少ないくらいだ」と話した。
一方、アムネスティ・インターナショナル日本の若林秀樹事務局長は「民主党は、執行停止も含めた幅広い議論をすると言っておきながら、一向に進められていない。その一方で、執行だけしていくのは矛盾だ」と批判した。