アトピー完治への道 計画なくして完治なし
「重症化した成人型のアトピー」は場当たり的な努力だけでは通用しない。
根性や忍耐をベースにしたポキッと折れるような努力だけではダメだ。
■ アトピーは「治そう!」と思って治せる病気
アトピーはコントロールするだけの病気ではないし、不治の病でもありません。
私の経験からすると、この病気は毎日の生活の中でやるべきことをしっかりと実行すれば
治るようになっています。
でもそのためには克服までのシナリオを把握し、事前に計画を
立てておく必要があります。
一流のアスリートって試合までに独自の工夫をするでしょ?
「試合に勝つ!」という目標に向かってトレーニングメニューを作り、後はそれに従って毎日規則的な練習をする。あれと同じですよ。
ところでこの練習メニュー。
根性や気合、忍耐をベースにしたらどうなると思います?
挫折します。(多分)
そりゃ持たないですよ。いくら一流のアスリートでも・・・・。
アトピーだって同じこと。
場当たり的な思いつきだけで治せるほど甘くないですよ。(多分)
なので場当たり的なモノに大切なお金を注ぎ込んじゃいけないんですね。
まずは生活習慣の改善点を徹底的に見直す。
これがアトピー完治への最短距離になる訳です。
■ アトピーとの戦いは4パターン
努力の中味と方向性さえ間違えなければ、アトピーは努力した分だけ報われます。
自分の体は自分を裏切らないからです。
ところで、アトピーとの「戦い」の結果は4つ。
それは「勝つ」「負ける」「引き分け」「相打ち」の4パターンです。
では、アトピーとの戦いに勝つ秘訣とは何でしょう?
それはまず、「最初から負けると分かっている戦いは絶対にしない」こと。
そして、「相打ちになるような戦い方はしない」こと。
もう、これに尽きますね。
アトピーとの戦いが始まったら最初は「引き分け」でもいい。
でも、「負ける戦」や「相打ちになる戦」だけは絶対にしちゃダメなんですよ。
これがアトピーとの戦いに勝つ鉄則です。
(負ける戦や相打ちの意味が分かりますか?)
■ 免疫系より消化器系
ところで、「アトピーは免疫疾患」って言われますよね。
ご存知のように、免疫疾患とは免疫細胞が自分の身体を攻撃する病気です。
ちなみにこの分野の研究はクスリの開発と直接結びつくため、多くの企業や研究者が
参加して今では遺伝子レベルの研究がされています。
で、今後この研究が進めばアトピーは治るのでしょうか?
本当のことは分かりません。
でも私がアトピー患者なら、もう免疫系の治療には目を向けないと思うんです。
理由は簡単。
今まで免疫系の治療にばかり目を向けてもアトピーが治らなかったからです。
この事実だけはどうしょうもないですよ。
白血球やT細胞、マクロファージといった言葉を聞いたことあるでしょ?
これらは免疫細胞と呼ばれ、体内に侵入したウイルスや病原菌と闘い、病気の発症を防ぐ
ための大事な細胞って言われています。
ところがこの免疫細胞も出来の悪いボンクラな奴が混ざると、花粉やハウスダストなど
直接人体に害の無いタンパク質にまで過剰に反応してアレルギーを引き起こしてしまう。
では、どうしてこんなボンクラな免疫細胞ができるのか?
実は、この鍵を握っているのは「消化器系」なんですね。
それは消化管が人体最大の免疫臓器であることからも推測できる。
要するに胃腸の働きが健全でないと、強い免疫細胞は育まれない。
胃腸の働きが悪いと、敵も見方も判断できないボンクラな免疫細胞が配置させてしまうことになるわけですが、これが非常にマズイわけですね。
生命を守る免疫細胞は、常に精鋭部隊を配置する必要があるからです。
ここには出来の悪い免疫細胞を配置させては駄目なんです。
要するに、胃腸の働きが悪いとダメなんです。
つまり免疫系の疾患は消化器系の影響をモロに受けている可能性が高い。
なので免疫疾患であるアトピーを根本的に治すには、消化器系を正常に働かせる
ところから取り組む必要があると言うわけですね。
これがアトピーとの戦いを制する「勝ち戦」だと思うのですよ。
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