プロ生活への抱負を語る阪南大のDF本多=大阪府松原市の阪南大で
|
 |
名古屋グランパスは27日、来季入団が内定している阪南大のDF本多勇喜(21)と仮契約を交わし、大阪府松原市で久米GMと阪南大の須佐監督同席のもと会見を行った。本多は「一番自信があるのはヘディング」と空中戦への自信をアピール。マイケル・ジョーダン級と推定されるジャンプ力を武器に、グランパスの分厚いDF陣に割って入る。
本多を172センチの見た目で侮ってはいけない。セールスポイントを問われると、本多は迷わずに語った。「相手が180センチだろうが、190センチだろうが、競り勝てる。ヘディングは誰にも負けたくない」。高さはなくても空中戦には負けない。絶対的な自信を口にした。
ジャンプ力は驚異的だ。これまで31人のJリーガーを育てた須佐監督は「いろんな選手を見てきたけど、本多のジャンプ力はずばぬけている。OBの伊野波(神戸)より明らかに上」と語る。今季はセンターバックで起用される機会も多く、元U−21代表の早大・富山ら180センチを超える大型FWをほぼ完封してきたという。
本多は垂直跳びを計測したことがなくデータは不明だが、ジャンプすると、頭が高さ約2メートル50センチのゴールバーの上に出るという周囲の証言もある。単純計算で1メートル前後という驚異的なジャンプ力。滞空時間の長いジャンプでNBAを席巻したジョーダンの垂直跳びの数値は約1メートル20センチだったとされる。本多のジャンプはジョーダンに迫る。
スピードも一級品で、須佐監督は「身体能力は代表クラス」と太鼓判を押す。グランパスでポジショニングなど細かな技術に磨きをかければ、手のつけられないサイドバックへと進化する可能性がある。本多は「プロでいろんな選手と戦えるのが楽しみ」と笑顔。ダイヤの原石がまた一人、グランパスに加わった。 (木村尚公)
この記事を印刷する