RDS-80 ベクレル測定器 (表面汚染放射線量測定器)
ベクレル測定器 RDS-80 の特徴
- RDS-80ベクレル放射線測定機は、cps またはBq/cm2 単位で放射能の表面汚染測定に使用します。
- 瓦礫、食品、人体、地面、その他の物体などにかざし、その対象物の表面放射能をベクレルで測定します。
- 0.01~100000Bq/cm2 の広範囲の測定レンジがあるので、確実に表面汚染の安全度を確認できます。
- 表面汚染のベクレル測定に対して、バックグラウンドの空間線量であるγ線の線量率を減算して表示するので、 正確な表面汚染を測定できます。
- 低消費電力で、単3アルカリ電池2本で約2000時間の寿命があります。
- ハンディサイズで、だれでも扱える簡単ワンボタン操作付です。
- 放射線測定器の分野で、世界的メーカーのRADOS社製
RDS-80 の仕様
測定対象放射線 | α線、β線、γ線 |
エネルギー範囲 | α線 >2 MeV, ベータ線 >100 keV, γ線とX線 5 keV ~ 1.3 MeV |
検出器 | 端窓 (end-window) GM管(直径4.4cm) |
測定単位 | cps または Bq/cm2(切替可能) |
測定範囲 | 1 ~ 100,000 cps、0.01 ~ 100,000 Bq/cm2 |
CPS直線性 | 測定範囲に対して±15% |
サイズ・重量 | 78 × 126 × 57 mm、330g(バッテリあり) |
重さ | 80g(電池込) |
電源 | 単3アルカリ電池(IEC LR6/AA)2本 約2000時間使用可能 |
動作温度 | -25℃ ~ 55℃、操作時 |
外部接続 | USB IrDAポート |
製造メーカー | RADOS (Mirion Technologies) |
付属品 | 英語/日本語取扱説明書・ ストラップ(首用、手首用)、校正証明書(Caribration Certificate)(*)、 |
オプション(有料) | パラメータ設定/データ履歴読込ソフトウェアと赤外線接続用USB |
(*)校正証明書:当商品は、米国NIST(アメリカ国立標準技術研究所)のトレース証明書付です。
(機種によりイスラエル標準も使用します)。校正証明書には、「国際基準に準拠した計測機器で校正しました」との宣言文章が明示され、
正確な放射線測定を補償する証明書になります。
(購入上のご注意)RDS-80は、空間線量を測定をする機器ではありません。土壌や食物などの『表面汚染』を測定する機器であることをご注意の上、
お買い求めください。空間線量を測定をするには、RAD-60 γ線用ポケット線量計か、
RDS-30 放射線測定器(GMサーベイメーター)をお求めください。
放射能の表面汚染の測定にはベクレル計が必要
個人向けの放射線測定器やガンマ線線量計は、空気中の放射線量を測る物なので、
物質表面に蓄積された放射線量を測定することはできません。
土壌、食品、機器類などの、放射能の表面汚染を外部から正確に測るには、
β線を検出でき、CPS(一秒あたりの放射線量)やベクレル(Bq/cm2)単位で測定できる放射線測定器
が必要です。Mirion Technologies社のRDS-80ベクレル測定器は、「α線、β線、γ線」の測定が可能で、
現状では表面汚染の計測に一番適した機種となっています。
防衛省や消防庁でも、RDS80が表面汚染測定器として使用されています。
なお、ベクレル表示が出来ない測定器でも、CPSやシーベルト、グレイ、レントゲン単位などで測定できれば、
簡単な計算でベクレル変換ができます。
食品の放射能汚染の測定を、現状の国の基準を満たすために厳密に行う場合は、 超高性能なゲルマニウム半導体レーザー測定器(2~3千万円)レベルの検査器が必要です。
半導体レーザー測定器を持っていない食品流通業者の方は、 「財団法人日本分析センター」に 食品サンプルを持ち込んで、国の基準をパスできるかどうか検査してもらうことが必要です。
RDS-80 ベクレル測定器を食品汚染の検査に使う場合は、 スクリーニング用一次検査測定器としてのご使用が適切な使い方です。