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福島第一原発 1号機格納容器内の映像公開
9月28日 4時27分

福島第一原発 1号機格納容器内の映像公開
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東京電力は、福島第一原子力発電所の1号機で、事故後初めて格納容器の中にカメラを入れた調査を行い、一部の構造物を確認しましたが、詳しい状況は分かりませんでした。
東京電力は来月、再びカメラを入れて詳細な調査を行うことにしています。

東京電力は、去年3月の事故でメルトダウンした福島第一原発1号機で、立ち入るのが困難な格納容器の内部を知るために、外から貫通部を通してカメラなどを入れる調査を進めています。
27日は、格納容器の底から8メートル付近の壁につながる直径30センチの貫通部の配管に細長いカメラを入れ、撮影された格納容器の内部の映像を公開しました。
映像では、貫通部付近にある一部の構造物を確認しましたが、白く映る水蒸気とみられるものと暗さのために内部の見通しは悪く、詳しい状況は分かりませんでした。
福島第一原発では、メルトダウンや水素爆発が起きた1号機から3号機で、溶け落ちた燃料や爆発した建屋の中を調べることが課題ですが、1号機の格納容器の中を撮影できたのは、事故から1年半余りがたって初めてです。
東京電力の尾野昌之本部長代理は、「今回の1号機は1月に調査した2号機に比べ、湿度は低いと感じたが、状況が判断できるものは見つからなかった」と述べていて、来月、再びカメラのほか、温度や放射線量を調べる機器を入れて詳細な調査を行うことにしています。

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