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新元素の合成に成功 日本で命名へ
9月27日 5時32分

新元素の合成に成功 日本で命名へ
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これまで存在が確認されていなかった113番目の元素を作り出すことに、理化学研究所の研究グループが成功し、今後、成果が国際的に認められれば、初めて元素の名前を日本の研究グループが付けることになります。

自然界には、原子番号1番の水素から、94番のプルトニウムまでの元素が存在しています。
95番以降の元素は人工的に作り出され、これまでに112番までと114番、116番については存在が確認されていました。
こうしたなか、理化学研究所の研究グループは、加速器と呼ばれる装置を使い、ビスマスという金属に亜鉛の原子を衝突させた結果、原子番号113番の新しい元素を作り出すことに成功したということです。
研究グループは、作り出した元素が壊れて、ほかの元素に変わっていく過程を詳しく調べた結果、作り出したものが113番の元素である確証を得たということです。
今後、国際機関の審査により正式に認められれば、研究グループには命名権が与えられ、アジアの国として初めて元素の名付け親となります。
理化学研究所の森田浩介准主任研究員は、「まず間違いなく、国際的に認められると考えている。新たな元素の発見は、科学を前進させる大きな成果だ」と話しています。

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