自宅で自力出産する方法

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  • mibijuyasu著者mibijuyasu

    mibijuyasu編集者mibijuyasu

(写真)あなたにもできる自然出産 夫婦で読むお産の知識
    さかのまこと著  定価¥2300
    自宅自力出産に限らず、お産に関する知識が豊富で非常に参考になります。

最近は自宅で出産したいっ!という妊婦さんが増えています。
でももしこの自宅出産が介助一切無しで、第三者の介入を受けずにできたらもっとステキ~、と思ったあなた!
是非自宅自力出産を検討してみてください。

必要なもの

自身にとって最高の思い出を作ろうとする気持ちと勇気。

ステップ1

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まず最初にすること

(写真)滅菌済みの清浄綿。産後の局部を拭くときなどに使用します。


「もしかして、できた?」と思ったら、通常通り病院へ、そして妊娠が確定し、医師の指示がありましたら、こちらも通常通り、役所へ行ってごくごく普通に妊娠届けの手続きを済ませ、母子手帳や検診票など一式頂きます。

そして、安定期に入るまではまだまだ通常通り、病院での検診、必要な検査などをしっかり受けておきましょう。

そして、安定期にはいったら、、、

「出産のほうはどちらでお考えになっていますか?」というような質問を受けるかと思いますが、そうしましたら、「助産院の出産を考えています。」と言っておきます。
もしこの段階で助産院での出産に関して何も問題点を指摘されなければ、本気で自力出産を決意しましょう。

そして紹介状など、転院に必要な書類を揃え、近くの助産院に連絡を取り、病院で検診を受けていましたが、助産院での出産を希望する旨を伝えた後、指示がありましたらその通りにします。

助産院の選び方ですが、できるだけ小さい規模で、助産師さんが一人で運営しているような感じの助産院がオススメです。余計なことをされず、本当に困ったときだけ相談に乗ってくれるような助産師さんでしたらVery Goodです。

ステップ2

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そして、いよいよ本番!というときになったら、、、
 
(写真)木炭。使用前に煮沸消毒しておきます。水中出産時の水の浄化や殺菌してくれます。

自力出産では水中出産が一番よいです。なぜなら赤ちゃんはお腹の中では羊水という水の中に浸かっている状態ですので、それに近い状態で出てこれるようにできるからです。
なのでここでも水中自力出産の方法を紹介します。
因みにこの水中出産は自宅の風呂場で行いますが、風呂場が無かったり、極端に狭い場合は子供用の家庭用プールなどを用意しておくと良いです。
風呂場の時も、追い焚き機能の無いものが理想ですが、もし追い焚き付きの場合は本番に備えて風呂釜を何度も掃除し、除菌を徹底しておきます。

風呂全体も本番に備えて毎日きれいに、そして重曹やクエン酸を使用するなど、安全な方法で掃除しておき、アルコール消毒なども行っておきます。

ステップ3

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本番前に準備しておくものがいくつかあります。

(写真)ビタミンC原末。水道水の塩素を無害化してくれます。


(水中出産時に使用するもの)
◎ビタミンC原末・・・塩素を無害化してくれます。
◎塩・・・普通のスーパーなどで手に入る塩で結構ですが、できるだけ良質なものを3kgほど用意します。浮力、殺菌に効果。
◎木炭・・・水質向上、殺菌に効果があります。
◎ラベンダーオイル、レスキューレメディー・・・リラクゼーション効果があります。
◎湯温計・・・お湯の温度をチェックします。季節にもよりますが、大体38℃前後で自身にとっても気持ちいい温度が良いです。


(寝室で使用するもの)
◎防水シート・・・100均のレジャーシートの大きめのもので大丈夫です。できれば2~3枚用意して、布団や部屋を汚さないようにします。
◎産褥用ナプキン・・・薬局で手に入ります。生理用ナプキンの大判でも大丈夫です。
◎洗面器・・・胎盤を受けるのに使用します。
◎ガジュツ末(紫ウコン粉末)・・・へその緒の殺菌、もしくは産後用ナプキンにまぶして消毒。
◎セラミックはさみ・・・へその緒を切るときに使用します。
◎タコ糸・・・へその緒を切る時にタコ糸でしばってから切ります。
◎包帯、紙テープ・・・赤ちゃんのお腹に巻いて、留めます。

ステップ4

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陣痛がきたら、、、

(写真)ラベンダーオイル(右)良い香りとリラックス効果があります。
レスキューレメディー(左)陣痛時にコップ1杯の水に3滴程たらして飲むと気持ちが落ち着きます。

出産場所である、お風呂場がきれいかどうかキチンとチェックし、アルコール消毒スプレーをかけておきます。風呂場の照明はつけない、もしくはナツメ球レベルの明るさにします。照明が強すぎると、赤ちゃんの目に負担をかけてしまいます。

アルコール成分をある程度飛ばしたらお湯を入れておきます。ビタミンC原末小スプーン1杯、塩1kg、洗って煮沸消毒した木炭、ラベンダーオイルも入れておきます。
もし旦那様がいらっしゃるのでしたら、付き添って頂いて、何かあったときに助けてもらいましょう。

陣痛間隔が短くなってきて、もう生まれるかも、と思ったら、用意しておいた浴槽に入ります。このときも温度チェックをして、自身にとって適温にしておきます。
必要でしたら浴槽の中に塩を追加したり、レスキューレメディーを入れた水をゆっくり飲んで落ち着くようにします。
そしてだんだん、下腹部の異物感となんともいえない、何か大きなものが出てくる感触に見舞われたら、お尻をつけて水中に座り、両足を開いて赤ちゃんが安全に
出てこられる体制になります。。。

ちょっといきむと頭が出てきます、
頭がでてきたのが見えたら、今度は思いっきりいきむと、、、出産完了です!

赤ちゃんが無事に出てきたら、胸の上にうつぶせで抱き、赤ちゃんの口に入った水を吐き出させます、すると、元気な産声を上げてくれます!
そして赤ちゃんが落ち着くと、じっと見つめてくれます、そしたら勿論、ママも赤ちゃんを見つめてあいさつしましょう。

ステップ5

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お産のあとは、、、

(写真)ガジュツ末。安心天然素材の殺菌作用のある粉末。

へその緒はまだ切り取りません。お母さんと赤ちゃんはへその緒でつながった状態のままで、大体30分ぐらいはそのままお湯に一緒に浸かっていると良いです。
赤ちゃんとのコミュニケーションを深めます。
そろそろお湯が冷めてくるころに湯船から出て清潔なタオルで体を拭いて、体を冷やさないように何かを羽織り、寝室へ、まだへその緒はついています。
寝室も照明は暗めにします。
こちらに移って少し経過すると、胎盤が出てきます。無理に引っ張る必要はありません、大体自然に出てきます。胎盤は用意した洗面器の中に落とすようにします。
まだへその緒は切りません。

後産後、一休みしたらママはもう一度風呂場へ行き、シャワーを浴びておきます。局部をキレイにし、シャワーの後、ナプキンにガジュツ末をまぶして当てておきます。
体を清潔にした後も再度休息をとります。よく暖めた部屋で、赤ちゃんの横でリラックスすると良いでしょう。


胎盤と赤ちゃんをつなぐへその緒は、後産後3,4時間ぐらい、もしくは1日以上経過すると、だんだん役目を終えて干からびたような感じになってきます。
目に見えてへその緒の役目の終了を実感できるようになってきたら、そろそろへその緒を切ります。

アルコールなどで消毒したセラミックはさみを用意しておき、タコ糸で赤ちゃんから3~4センチのところをしばり、そこから更に10センチぐらいのところをしばります。
その2回目にしばったところのすぐさまをはさみで切ります。そしてしばった部分どうしをあわせてα状にして、へその緒の切り口にガジュツ末をまぶし、赤ちゃんのお腹に包帯を
へその緒をつつんであげながらやさしく包帯をまいておきます。
あとは大体3日後ぐらいにはカチカチになり、自然にポロッととれます。

ステップ6

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ゆっくり休んで落ち着いてきたら、、、

(写真)母子手帳の「出産の状態」のページ。すべて自分で記録します。

助産師さんに連絡し、赤ちゃんが無事に生まれたことを伝えます。
助産師さんにもよりますが、産後の検診や訪問ケアなどをしてくれます。もし入院をすすめられた場合は、基本的には自身にとっても赤ちゃんにとっても気兼ねなくリラックスできる自宅療養がイチバンなので、お断りしましょう。ただ自宅がよっぽど落ちつかない状況にある場合は、入院するのもありです。

母子手帳の「出産の状態」のページは全て自分で書き込むことになりますので、出生時間や計測などできることはやっておきましょう。

ポイント

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(写真)5月の日本、東京の天候下で2週間ほど天日干しした胎盤と、切り取り後放置したへその緒。この状態で冷凍庫に入れておけば保存できる。

●もし病院検診の段階で医師や助産師からなにか問題点を指摘されましたら指示に従います。が最終的にどうするかは自分の責任で判断して下さい。
●初産の場合、陣痛から出産までにかなり時間が掛かってしまうので相当な覚悟が必要です。

●参考URL
  http://www.studiogen.net/birth/

●自力出産動画
  http://givebirth4u.blog81.fc2.com/blog-entry-30.html

●自力出産を決意しましたら、普通のお産より大きなリスクに備えてしっかり勉強しておいてください。

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