自民党:古賀氏、派閥会長退任へ
毎日新聞 2012年09月27日 20時22分(最終更新 09月27日 20時53分)
自民党古賀派(32人)の古賀誠会長(元幹事長)は27日の派閥会合で退任の意向を示した。古賀氏は、総裁選で再選を目指した同派出身の谷垣禎一前総裁の支援要請を断り、出馬断念に追い込んだ。谷垣氏に近い川崎二郎元厚生労働相ら約10人の国会議員は同日、同派から離脱する方針を固めており、混乱を収拾する狙いもあったと見られる。
古賀氏は「この機会に新しい指導者の下に結束し、新しい歩みを始めることが大事だ」と説明。「ここ1、2年考えていた。総裁選の混乱が原因ではない」とし、政界引退も否定した。
一方で、総裁選で支援した林芳正政調会長代理や岸田文雄国対委員長、逢沢一郎総裁特別補佐を中心とした集団指導体制が望ましいとの考えも強調。谷垣氏に近い逢沢氏にも運営を託し、派閥の分裂を最小限にとどめたい意向があったようだ。
しかし、谷垣氏も同派に戻らない意向を示しており、池田勇人元首相の流れをくみ、大平正芳元首相や宮沢喜一元首相らを輩出した名門派閥の分裂は決定的だ。【佐藤丈一、中井正裕】