二十四日午後十一時五十八分ごろ、神奈川県横須賀市追浜町の京浜急行追浜−京急田浦間で土砂崩れがあり、付近を走行していた京成高砂発三浦海岸行き下り特急電車(八両編成)が土砂に突っ込んだ後、先頭から三両目までが脱線した。県警や横須賀市によると、乗客の男性四人、女性一人が軽傷。ほかの乗客は駅員の誘導で電車を降り、徒歩で京急田浦駅方面に避難した。
土砂崩れはトンネルの入り口付近であり、電車は土砂に突っ込み、トンネルに二百メートル入ったところで脱線した。負傷者はいずれも脱線した車両に乗っていた。後ろから二両目に乗車していた男性(63)は「がつんという衝撃があり瞬間的に止まった。職員の誘導で線路に出た。周囲は真っ暗だった」と話した。
現場は横浜市金沢区と横須賀市の市境付近。横浜地方気象台によると、同日夜から横浜市と横須賀市は激しい雨が降り、両市には当時、大雨・洪水警報が出ており、神奈川県は横浜市南部と横須賀市などに土砂災害警報を発令していた。
事故の影響で金沢文庫−三浦海岸間の上下線で一時運転を見合わせた。
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